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がん診療における対話力をみがく
筆頭著者 大坂 巌 (著)
社会医療法人石川記念会HITO病院 緩和ケア内科部長
中外医学社
電子版ISBN
電子版発売日 2022年6月27日
ページ数 127
判型 A5判
印刷版ISBN 978-4-498-02290-4
印刷版発行年月 2022年6月
書籍・雑誌概要
コミュニケーションは言語学・心理学・脳科学・行動経済学・人間学・コーチングなどの複合的学問と言えるのではないか.そのような着想のもと,長年がん患者と向き合い,数多の臨床経験を誇る著者が「言葉は人を癒やす」「医師の存在そのものが患者を癒やす」
という理想を体現するために必要と考えた学術的な知識とノウハウを紹介する.「コミュニケーション能力は磨ける」と実感できる,多方面で培った至極の知恵が満載だ.
目次
プロローグ
Chapter 1 医療におけるコミュニケーションの課題と展望
医師と患者さんの認識の違い
コミュニケーションギャップ
医療分野におけるコミュニケーション教育の課題
がん診療におけるコミュニケーションの特徴
コミュニケーションスキル
CSTの有効性
医療におけるコミュニケーションの重要性
Chapter 2 コミュニケーションとは何か
語源
コミュニケーションの種類
メラビアンの法則の真意
言霊
コミュニケーションの本質はVUCA
対話力をみがく
Chapter 3 体をみがく
コミュニケーションにおける体
からだ
てい
うなずき
SOLER
SURETY
パーソナルスペースを意識する
椅子の配置を変える
Chapter 4 技(インプット)をみがく
代表システム
アイ・アクセシング・キュー
身に付けているもの,持ち物に気づく
診察室では本音はみえない
聴く力をみがく
音声メッセージ
Active listening
聴くときの見方
両耳の働きは同じではない
聴いているときの行動
きいてもらえた,わかってもらえたという感覚
声にならない声を聴く
話が終わらない場合にどうするか
聴くときの禁止事項
Autocrine
違和感を放置しない
直観をみがく
観察力をみがくトレーニング
[column] 1潜在意識
Chapter 5 技(アウトプット)をみがく
言葉をみがく
話し方をみがく
伝え方をみがく
フィードバック
Chapter 6 技(インターバル)をみがく
沈黙
間
空気
当意即妙
リズム感
[column] 2脳と脳が直接対話する?
Chapter 7 心をみがく
感受性をみがく
感情をみがく
Non-violent communication
共感
がん診療における共感
感情の区別化
コンパッション
GRACE
ゴールデンサークル
共感力の評価
人は変われる
直感を大切にする
五感をみがく
マインドフル・コミュニケーション
Pause
己をみがく
[column] 3チューニング
[column] 4キャリブレーション
Chapter 8 実践編
初めての外来
がん治療を説明する
がん治療の終了を伝える
予後を突然尋ねられた
Dialog
みがき言葉リスト
エピローグ
索引