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看護教育学研究 発見・創造・証明の過程 第3版
実践・教育の質向上を目指す研究の方法論
筆頭著者 舟島 なをみ (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-63664-3
電子版発売日 2018年9月24日
ページ数 384
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-03664-1
印刷版発行年月 2018年9月
書籍・雑誌概要
看護教育学に関わる研究に取り組む全ての研究者に必要な知識、技術、姿勢を解説。第3版では、看護教育学研究の動向と課題、公正な研究を行うための留意点を提示している。
目次
第1部 看護教育学研究の体系
第1章 看護教育学の定義と理念
I 看護教育学の定義
II 看護教育学の理念
III 看護教育学の定義・理念と看護教育学研究
引用文献(第1章)
第2章 修士論文・博士論文に見る看護教育学研究の展開と課題
I 5領域の研究課題から構成される看護教育学研究
1 看護教育学研究の課題─その5領域
2 看護教育学研究としての看護実践領域の研究
3 看護教育学研究としての研究領域横断型の研究
II 研究方法論と看護教育学研究の進展
III 看護教育学研究,さらなる発展に向けた課題
1 研究内容に関する課題
2 研究方法論に関する課題
引用文献(第2章)
第3章 看護教育学研究の体系
I 基盤研究
1 基盤研究として看護現象を解明する必要性
2 基盤研究の実際例
II 応用研究
1 基盤研究発展型応用研究
2 社会要請対応型応用研究
3 研究課題確定型応用研究
III 統合研究
1 意義と特徴
2 統合研究により開発された知識体系
3 看護における性の異なる少数者の経験
─男子看護学生と男性看護師の経験の統合
4 看護学実習における学生の行動と経験の関連
─行動概念と経験概念のメタ統合を通して
引用文献(第3章)
第4章 研究対象者の人権擁護に向けた倫理的配慮
I 看護教育学研究における人権擁護の指針
1 危険から自由である権利とその権利の擁護
2 プライバシーと尊厳の権利とその権利の擁護
3 匿名の権利とその擁護
II 対象者擁護に必要な手続きと留意点
1 説明と同意(インフォームドコンセント)
2 看護教育学研究における対象者擁護に必要な手続き
III かつて存在した看護学教育に関わる研究の倫理的問題
1 対象者の匿名性に関する問題
2 対象者の同意獲得に関する問題
3 データ提供の強制に関わる問題(回収率100%)
4 研究対象者の負担に関わる問題
引用文献(第4章)
第5章 研究倫理的行動自己評価尺度の活用による公正な研究の推進
I 研究における不正行為
1 人権侵害
2 ねつ造
3 改ざん
4 剽窃(盗用)
5 不当な利得
II 公正な研究に向けた不正の回避
1 意図しない誤りとその回避
2 研究対象者の人権擁護に必要な知識と技術
3 著者資格(Authorship)とその適切な決定
4 利益相反(Conflict of Interest:COI)とその申告
III 看護職者のための研究倫理行動自己評価尺度とその活用
1 「看護職者のための研究倫理行動自己評価尺度」の特徴
2 開発過程
3 『看護職者のための研究倫理行動自己評価尺度』の信頼性と妥当性
4 活用方法
引用文献(第5章)
第2部 看護教育学研究を通して開発された研究方法論
第6章 看護概念創出法─方法論と研究の実際
I 看護概念創出法が立脚するパラダイム
II 看護概念創出法の目的と機能
1 目的
2 機能
III 看護概念創出法における研究対象者の人権擁護とその方法
1 看護概念創出法における研究対象者の人権擁護
2 看護概念創出法における対象者の擁護に必要な手続き
IV 看護概念創出法における信用性の確保
V 看護概念創出法の展開
1 看護概念創出法適用の決定
2 持続比較のための問いの決定
3 データ収集
4 データの分析
5 研究結果の論述とその実際
VI 看護概念創出法を適用した研究の実際
1 看護学実習における学生とクライエントの相互行為に関する研究
引用文献(第6章)
第7章 看護教育学における内容分析─方法論と研究の実際
I 内容分析の歴史と特徴
II 看護教育学研究と内容分析
III Berelson, B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析
1 第1段階:「研究のための問い」と「問いに対する回答文」の決定
2 第2段階:自由回答式質問への回答のデータ化
3 第3段階:基礎分析
4 第4段階:本分析
5 第5段階:カテゴリの信頼性の確認
IV Berelson, B.の方法論を参考にした看護教育学における内容分析の実際
1 看護基礎教育課程に在籍する学生の就職先選択に関する研究
引用文献(第7章)
第8章 看護教育学における測定用具開発─方法論と研究の実際
I 測定用具開発の理念
II 測定用具の開発過程
1 質的帰納的研究の成果を基盤にした測定用具開発
2 既存の測定用具を基盤にした翻訳版の開発
III 開発された測定用具の特徴
IV 看護教育学における測定用具開発の実際
1 教授活動自己評価尺度─看護学実習用─
引用文献(第8章)
第9章 看護教育学における先行研究分析─方法論と研究の実際
I 看護教育学における先行研究分析の意義と特徴
1 看護教育学における先行研究分析の必要性
2 先行研究分析の意義と特徴
3 文献検討と先行研究分析の類似点・相違点
II 先行研究分析の展開
1 研究課題の焦点化
2 分析対象とする研究の検索と収集
3 収集した研究のデータ化
4 分析方法
III 先行研究分析の実際
1 新人看護師の教育体制としてのプリセプターシップに関する先行研究分析
2 看護学実習における学生経験を解明するために用いられた
面接方法に関する先行研究分析
引用文献(第9章)
第3部 看護における理論検証とその実際
第10章 看護における理論検証─方法論と研究の実際
I 看護教育学と理論検証
II 看護における理論検証概論
1 理論検証の意義
2 定義とその変遷
3 方法
III 看護における理論検証各論
1 経験的検証
2 実践への活用に基づく検証
3 批評的推論に基づく検証
4 多様な方法を適用した看護理論検証の必要性とその促進に向けての課題
引用文献(第10章)
付録
1 使用許諾手続きの流れ
2 測定用具問い合わせ先
3 研究のための尺度翻訳に関する契約書例
索引