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子宮頸部細胞診運用の実際 第2版
ベセスダシステム2014準拠
筆頭著者 坂本 穆彦 (編)
その他の著者等 坂本 穆彦/今野 良/小松 京子/大塚 重則/古田 則行
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-63237-9
電子版発売日 2017年12月4日
ページ数 232
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-03237-7
印刷版発行年月 2017年11月
書籍・雑誌概要
従来のパパニコロウクラス分類(日母分類)にかわり、日本に導入された子宮頸部細胞診の報告様式である“ベセスダシステム”。その2014年版に準拠したアトラス。日本の実状に合わせ、細胞診に携わる方々が疑問に思う部分を端的に捉え、分かりやすく解説している。豊富な写真にきめの細かい説明を加え、多くの初学者にとって改訂された報告様式が平易に理解できる内容となっている。
目次
I ベセスダシステムの成り立ちとその要点および運用
1 ベセスダシステム成立の背景
a ベセスダとベセスダシステム
b わが国におけるベセスダシステム以前の細胞診の分類
c 米国におけるベセスダシステム以前の細胞診
2 ベセスダシステムの導入
a ベセスダシステムの特徴
b 諸外国およびわが国でのベセスダシステムへの対応
c 「ベセスダシステム1988」の改訂と2001版の公表
d わが国におけるベセスダシステム受け入れ
e ベセスダシステム2014の登場
3 ベセスダシステムの要点
4 ベセスダシステムと組織分類の関係
5 ベセスダシステムのわが国での運用
II 判定の実際
A 標本の適・不適の評価
1 移行帯細胞
2 不適正検体
a 扁平上皮細胞の数
b 不明瞭検体
3 細胞診検体の標本作製
a 採取器具について
b 液状処理法による細胞診
[1]ThinPrep®法
[2]SurePathTM System
[3]TACASTM法
[4]CellPrep®法
B 陰性(上皮内病変ではない/悪性ではない)(NILM)
1 非腫瘍性所見
a 非腫瘍性細胞変化
[1]扁平上皮化生
[2]角化
[3]内頸部腺細胞(卵管化生を含む)
[4]萎縮(炎症を伴う/炎症を伴わない)
[5]妊娠に関連した変化
b 反応性細胞変化
[1]炎症に関連するもの(典型的修復を含む)
c リンパ球性(濾胞性)頸管炎
[1]放射線照射に関連するもの
[2]子宮内避妊器具(IUD)に関連するもの
d 子宮全摘後の腺細胞
2 微生物
a 腟トリコモナス
b 形態的にカンジダに合致する真菌
c 細菌性腟症を示唆する菌叢の転換
d 形態的に放線菌に合致する細菌
e 単純ヘルペスウイルスに合致する細胞変化
3 子宮内膜細胞:どのようなときに,どのように報告すべきか
C 扁平上皮細胞異常
1 異型扁平上皮細胞(ASC)
a ASCの解釈
b ASCの所見と注意点
c ASC-US
[1]ASC-USとは
[2]ASC-USとコイロサイトーシス
[3]ASC-USの臨床的取り扱い
d ASC-H
[1]ASC-Hとは
[2]ASC-Hの臨床的取り扱い
2 扁平上皮内病変(SIL)
a 軽度扁平上皮内病変〔LSIL(CIN1)〕
b 高度扁平上皮内病変〔HSIL(CIN2, 3)〕
[1]CIN2(中等度異形成)
[2]CIN3(高度異形成/上皮内癌)
3 扁平上皮癌(SCC)
a 角化型扁平上皮癌
b 非角化型扁平上皮癌
c 微小浸潤扁平上皮癌
d 乳頭状扁平上皮癌
e 類基底細胞癌
f コンジローマ様癌
g 疣状癌
h 扁平移行上皮癌
i リンパ上皮腫様癌
D 腺細胞異常
1 異型腺細胞(AGC)
a AGCの実際
b AGCの分類
[1]異型内頸部細胞
[2]異型内膜細胞
c AGCの臨床的取り扱い
2 内頸部上皮内腺癌(AIS)
a AISの細胞像
3 腺癌
a 腺癌細胞の一般的な特徴
b 組織型別にみた細胞像
E その他の上皮性腫瘍および神経内分泌腫瘍
1 その他の上皮性腫瘍
a 腺扁平上皮癌
2 神経内分泌腫瘍
a 低異型度神経内分泌腫瘍(NET)
[1]カルチノイド腫瘍・非定型的カルチノイド腫瘍
b 高異型度神経内分泌癌(NEC)
[1]小細胞神経内分泌癌(SCNEC)
[2]大細胞神経内分泌癌(LCNEC)
F その他の所見
a 細胞の質的,数的判定の困難な例
b 腺扁平上皮癌
c 異型修復
d 由来不明細胞
コラム コンピュータ支援による子宮頸部細胞診スクリーニング
III 報告書作成の実際
1 報告様式の骨子
2 報告の実際
参考文献
索引