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神経症状の診かた・考えかた 第2版
General Neurology のすすめ
筆頭著者 福武 敏夫 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-63059-7
電子版発売日 2017年10月2日
ページ数 424
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-03059-5
印刷版発行年月 2017年9月
書籍・雑誌概要
ガイドラインに基づいた「無難な」標準的診療方法を記載した書籍は多いが、それで診療ができるかと言えば実際には難しい。そんな時代に登場した本書は、この領域にはめずらしい「通読できる本格的な神経内科書」として、神経内科学の「一冊目の本」の地位を固めた。神経内科臨床のリーダーとして知られる著者の「経験」に基づく歯切れのよい記載と、一貫した神経症状へのアプローチが、さらにパワーアップした待望の第2版!
目次
第I編 日常診療で遭遇する患者
第1章 頭痛
A 頭痛を主体とする疾患を実践的に分類する
B 患者の属性によって好発する頭痛がある
C 危険な頭痛
D 生活改善を要する頭痛
E 生活支障度の高い頭痛
F その他の頭痛・顔面痛
G 頭痛の神経診察のポイント
第2章 めまい
A 「めまい」診断の決め手は病歴聴取である
B 非前庭性めまいを診察,診断する
C 4つの代表的な良性(非悪性),前庭性(真性)めまい疾患の特徴を理解する
D その他のめまい疾患(脳血管障害は除く)
E 脳血管障害に関連するめまい疾患
F めまい疾患の誘発因子と随伴症状
G めまいの診察手技
第3章 しびれ
A しびれの定義
B しびれをきたす疾患・病態
C しびれの部位,性状,経過,誘因などから分かること
D 上肢のしびれ
E 下肢のしびれ
F 四肢のしびれ
G 顔面のしびれ
H 顔面と手のしびれ
I 体幹のしびれ
J 背中のしびれ
K 半身のしびれ
L レベルを有するしびれ
M 難治性のしびれ
N その他のしびれ
O 痒み(かゆみ;itch)
第4章 パーキンソン病とその周辺
A パーキンソン病
B パーキンソン病の運動症状
C パーキンソン病の非運動症状
D パーキンソン病のその他の臨床症状
E パーキンソン病の神経画像検査と心筋シンチグラフィー
F 遺伝性パーキンソン病
G パーキンソン病の鑑別診断
第5章 ふるえの診かた
A 「ふるえ」とは
B ふるえを実践的に捉える
C 意識障害を伴わない急性または反復性のふるえ
第6章 物忘れ・デメンチア(認知症)
A デメンチア・痴呆・認知症
B “attended alone”(1人受診)徴候
C デメンチアの疫学
D 物忘れ・デメンチアの診察
E デメンチアをきたす代表的変性疾患の臨床的特徴と診かた
F 血管性デメンチア
G 身体疾患に伴うデメンチア
第7章 脊髄症状
A 脊髄の位置と特徴
B 脊髄ならではの診察のポイント
第8章 精神症状,高次脳機能障害
A せん妄とacute confusional state(ACS,急性錯乱状態)
B 人格変化と前頭葉症候群
C 無視症候群と半側空間無視
D カタトニア症候群とカタレプシー
E 環境依存症候群とそのスペクトラム
F 人物誤認(フレゴリ症候群)
G 錯聴
H 大脳性複視(多重視)
I いわゆるヒステリーの症候学
第9章 「心因性」と間違えられやすい疾患
A 「心因性」という用語について
B 「心因性」と間違えられやすい疾患(総論)
C 「心因性」と間違えられそうになった症例
第10章 「奇妙」な症状
第II編 緊急処置が必要な患者
第1章 けいれん
A けいれんと失神の鑑別
B 真性てんかん性けいれんと心因性非てんかん性けいれん(偽性けいれん)の鑑別
C てんかんとの鑑別を要するその他の病態
D 誤診しやすいてんかん病型
E てんかん重積状態と持続性部分てんかん
第2章 意識障害
A 意識と意識障害
B 一過性意識障害
C 意識障害と紛らわしい病態
D 意識障害の原因
E 意識障害(半昏睡・昏睡)時の診察
第3章 急性球麻痺
A 球麻痺をきたす疾患とその特徴
B 球麻痺と偽性球麻痺の鑑別のポイント
C 急性の球麻痺の原因と鑑別点
第4章 急性四肢麻痺
第5章 脳梗塞
A どんな時に脳梗塞を疑うか
B 脳梗塞の分類
C ラクナ梗塞
D アテローム性血栓症
E 心原性脳塞栓症
F 一過性脳虚血発作(TIA)と一過性神経障害(TND)
G 血管病
H 放射線治療による血管障害
I 若年者の血管(脳梗塞)危険因子
第III編 神経診察のポイントと画像診断のピットフォール
第1章 神経学的診察の実際
A 「神経学的診察の実際」へ向かう前に
B 反射の診かた
C 運動系の診かた
D 体性感覚系の診かた
E 脳神経はこれだけ診ればよい
F その他の神経診察におけるtips
第2章 画像診断のピットフォール
A 撮像部位選択の誤り
B 画像手段の選択ミス
C 読みの不足
D 短絡的判断
E アーチファクトへの理解不足
索引