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組織で生きる
管理と倫理のはざまで
筆頭著者 勝原 裕美子 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-63013-9
電子版発売日 2017年3月20日
ページ数 328
判型 四六
印刷版ISBN 978-4-260-03013-7
印刷版発行年月 2016年12月
書籍・雑誌概要
大学や病院など、組織に身をおくすべての管理職の方に。「組織で起きる倫理的ジレンマにどう向き合っているか」について4つのアイデンティティ(個人・看護師・組織人・管理者)と、17の道徳的要求(法を守る、個人の誇りを守る、看護の質を保証する、患者の権利を尊重する、組織のルールに従う、組織の利益に貢献する、労働者の権利を守る、他)で読み解く組織倫理の初の解説本!
目次
プロローグ
第1章 よりよく生きたい
よりよく生きるとは
よい仕事とは
倫理とともに生きる
価値観を大切にして生きる
第2章 病院という社会で
一般社会と異なる道徳システム
医療における倫理の3つの視座
第3章 気づく人、気づかない人
気づく力は、経験年数に比例するか
気づく人が、気づかない人になっていく
管理者も気づきを封印してしまうことがある
第4章 倫理的問題はどこにあるのか?
誰にとっての倫理的問題なのか
看護師長の倫理的問題を俯瞰してわかったこと
第5章 管理者の“役割”を生きる
優秀な管理職とは
役割とアイデンティティ
4つのアイデンティティと17の道徳的要求
4つのアイデンティティを同時に生きるために
第6章 ジレンマと苦悩
“道徳的要求”に優先順位をつける
倫理的問題の3つのタイプ
道徳的苦悩を引き起こす制度上・組織上の制約
個人の問題を越えて
第7章 「意思決定する」ということ
「意思決定」とは選択すること
満足化原理に基づく意思決定
定型的意思決定と非定型的意思決定
ルールやマニュアルは、倫理的意思決定に役立つか
誰が意思決定するのか
二重権限構造に潜む倫理課題
第8章 意思決定したことは成果を上げているのか
倫理性が限定される
倫理が後退する
問題が解決しない
第9章 倫理的なリーダーシップとは
「リーダーシップ」と「倫理」を結びつける試み
倫理的リーダーシップとは
倫理的リーダーシップの影響
第10章 「静かなリーダーシップ」という型
「静かなリーダーシップ」という考え方
「ヒーロー型リーダーシップ」と「静かなリーダーシップ」の違い
看護管理者にみられる「静かなリーダーシップ」
「静かなリーダーシップ」に必要な能力
第11章 倫理的問題をくぐって形成されるキャリア
「キャリア」と「倫理」の接合の試み
看護部長の倫理的問題のくぐり方
よりよく生きるために
第12章 管理者の倫理的意思決定プロセスモデル
倫理的意思決定を示すモデル
「経験」や「環境」による「倫理的感受性」の育み
倫理課題の「認識」を経て、「価値判断」へ
「価値判断」を経て、「意思決定」へ
意思決定後の「内省」を経て、経験へ
「管理者の倫理的意思決定プロセスモデル」を用いた事例検討
管理者の倫理的意思決定プロセスモデルの特徴と使い方
エピローグ
文献
事例一覧/図表一覧