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オープンダイアローグとは何か
筆頭著者 斎藤 環 (著+訳)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-62403-9
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 208
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-02403-7
印刷版発行年月 2015年7月
書籍・雑誌概要
依頼があったら「24時間以内」に精神科の「専門家チーム」が出向く。そこで患者・家族・関係者をまじえて、状態が改善するまで、ただ「対話」をする―――フィンランド発のシンプルきわまりないこの手法に、なぜ世界が注目するのか?オープンダイアローグの第一人者セイックラ氏の論文と、斎藤環氏の熱情溢れる懇切丁寧な解説が融合。生き生きとした事例、具体的なノウハウ、噛み砕いた理論紹介で、オープンダイアローグの全貌がわかる!
目次
第1部 解説 オープンダイアローグとは何か (斎藤環)
はじめに それは“本物”だろうか?
1 オープンダイアローグの概略
全体をざっくりつかんでみよう
どんなルールで進められるのか
リフレクティングとは何か
2 オープンダイアローグの理論
ミクロポリティクス
詩学1 不確実性への耐性
詩学2 対話主義
詩学3 社会ネットワークのポリフォニー
3 オープンダイアローグの臨床
それはどんな経験だったのか
ミーティングの実際
実践のための12項目
4 オープンダイアローグとその周辺
ポストモダン
オートポイエーシス
精神分析
ケロプダス病院の実情
「べてるの家」との類似性
5 本書に収録した論文について
おわりに 私たちに「不確かさへの耐性」はあるか
第2部 実践者たちによる厳選論文 オープンダイアローグの実際
1 精神病急性期へのオープンダイアローグによるアプローチ
―――その詩学とミクロポリティクス
The Open Dialogue Approach to Acute Psychosis:
Its Poetics and Micropolitics.
(Jaakko Seikkula & Mary E. Olson)
2 精神病的な危機においてオープンダイアローグの成否を分けるもの
―――家庭内暴力の事例から
Open Dialogues with Good and Poor Outcomes for Psychotic Crises:
Examples from Families with Violence.
(Jaakko Seikkula)
3 治療的な会話においては、何が癒やす要素となるのだろうか
―――愛を体現するものとしての対話
Healing Elements of Therapeutic Conversation:
Dialogue as an Embodiment of Love
(Jaakko Seikkula & David Trimble)
用語解説
索引
著訳者紹介
あとがき