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看護教育へようこそ
筆頭著者 池西 靜江 (他著)
その他の著者等 石束 佳子
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-62121-2
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 216
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-02121-0
印刷版発行年月 2015年4月
書籍・雑誌概要
超高齢社会を迎え、政府は2025年までに看護職員50万人増員計画を打ち出した。看護教育はその質の向上とともに、量の確保をも改めて迫られる時代である。看護大学化時代にあってなお最大の育成機関である看護専門学校では、教務や学生の変化に対応できず現場を去る教員が後をたたない。本書は教育歴30年を超える二人のベテランが、その長年の思いとノウハウを後進に贈るべく著した、看護教師を激励する教育書。
目次
まえがき
1 看護教育とは-そのやりがい
A 学生の変化からみる看護教育のやりがい
B 教員自身の変化からみる看護教育のやりがい
C コミュニティからみる看護教育のやりがい
D パトリシア・ベナーの教え
2 看護学校とは-そのおもしろさ
A 学生たちを「看護師にする」場であり,一人の学生が「看護師になる」場である
B “手塩にかける教育”を実現する場である
C 日本版デュアルシステムを実現する場である
D 小さな職場のよさ・強みがある場である
3 これからの看護基礎教育
A 教えたい看護の専門性-「生活」・「生命」を守ること
B 専門性を追求し,看護実践能力を育成する教育の内容と方法
C 「生涯ゆるがないもの,それが基礎」
4 看護教員の心得
A 看護教員の「心得十か条」
5 看護教員としてのキャリア発達
A 看護師養成所の専任教員になる資格
B キャリア発達の道すじ
C キャリア発達を支えるもの
6 看護教員の業務
A 看護師養成所の専任教員の業務
7 学生との付き合い方と距離感-イーブンな関係をめざす
A 一定の距離を保って付き合う
B 倫理的な原則に従った付き合い方をする
C 学生が憧れるロールモデルを示す
8 困った学生・気になる学生-こんな場合どうする?
A シングルマザーは増加傾向に
B 性同一性障害の学生-マイノリティを許容する
C 学校内での盗難
D SNS利用上の注意点
E 心の病気
9 授業場面で困ること-こんな場合どうする?
A 看護の心が伝わらない,そんな場面での対応
B さまざまな授業場面での困りごととその対応
10 授業力を磨く-研究授業の実践と評価
A 研究授業とは何か-その要件
B 研究授業で授業力を磨くために
C 研究授業の効果
D 研究授業の実際
11 看護実践能力の向上をめざす授業づくり-「看護の統合と実践」
A 科目設定理由
B 前半の単元-臨地実習に向けた準備
C 後半の単元-OSCE
D 看護の統合と実践Ⅰ(後半の単元)を終えて
E 看護の統合と実践Ⅰを通して
12 学生参加型の授業づくり
A 学生参加型の授業方法
B 事例・看護場面を教材にした学生参加型の授業づくり
C PBLテュートリアル教育
D 事例・看護場面を教材化した講義
13 臨地実習の効果的な指導法
A 臨地実習の意義
B 現代の課題-看護過程の展開の限界
C これから大事にしたい指導方法
14 看護教育課程を理解する
A 教育課程理解のための基礎知識
B 看護教育課程について
C いま求められる看護基礎教育
D 看護教育課程編成のプロセス
E 看護教育課程編成の実際
F 看護教育課程の評価
15 教育評価の悩みに答える
A 教育評価とは何か
B 評価の妥当性と信頼性
C 教育評価の種類
D 評価規準(criterion)・評価基準(standard)とルーブリック(rubric)
E 評価方法(用具・ツール)
F 看護教育に新しく導入された評価方法
16 教科外活動の運営と課題
A ホームルーム活動
B 学校行事および研修など
C 学生自治会活動
D 教科外活動の課題と神髄
17 国家試験対策をどう考え,進めるか
A 国家試験直前で慌てる学生たちへ
B 国家試験対策で必要な事項
18 対談-ふたりの30年を振り返る
A なぜ,どうして教員の道に
B 教員を辞めたいと思ったとき
C 看護教員になってよかった
D 教員同士の関係性のなかで
E コミュニケーションが苦手な学生とのかかわり
F なぜ看護の専門学校なのか-その先の夢
あとがき
索引
コラム
百年を思うものは人を育てよ
当たり前のことばかり
書籍からの学びは,成長によって変化する
対人距離について
宣誓の日を迎えるにあたって
「めんどうくさい」という学生Aさんのこと
教職員が魅せたスタンツ