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質的研究のための現象学入門 第2版
対人支援の「意味」をわかりたい人へ
筆頭著者 佐久川 肇 (編著)
その他の著者等 植田 嘉好子、山本 玲菜
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-61880-9
電子版発売日 2016年6月6日
ページ数 176
判型 B5
印刷版ISBN 978-4-260-01880-7
印刷版発行年月 2013年12月
書籍・雑誌概要
医療従事者は広義に言えば支援者である。本書は、現象学を哲学の範疇から開放し、支援者がケアの原点を見つめるためのツールとして解説。本書の解説を理解することにより、質的研究の質を飛躍的に高める。とっつきにくい印象がある現象学を、支援者の目線でゼロから学べる1冊。
目次
Part A 質的研究のための「現象学入門」
対人支援の「意味」をわかりたい人への研究の手引き
序 現象学的研究方法をわかりやすく学ぶには
1.本書の基本的立場
2.現象学をわかりやすく言えば
3.対人支援(ケア)の真の目標とは「実存的支援」である
4.現象学はクライエントの「生」の意味を解き明かす
5.現象学的研究の課題とは研究者の主観を客観化すること
6.ゼロ地点から考える「原理の学」
7.現象学の基本的原理
8.現象学的研究の目標
9.解釈学的現象学とは
まとめ
I 学問の原理とは-ゼロから始めよう
1.研究とは「研究者の主観」を客観化すること
2.現象学は「クライエントの個別的体験」を研究する
3.対人支援における研究の2方向
4.科学と現象学
II 「支援」から見た科学と現象学
1.支援の4段階のモデル
2.「生活モデル」の真の目標とは
3.支援の視点から見た実存哲学と現象学
4.支援における現象学の導入
5.現象学的研究の主要テーマ
III 支援の研究に必要な「実存」の理解とは
A 実存理解の前置き-疾病・障害の本質が隠蔽される背景と支援の本質とは
B 「実存」と「実存状況」
C クライエントを理解するための実存の特性
D 「実存的支援」とは
E 実存的支援の辺縁
IV 「支援」(ケア)における現象学的研究の基本
A ケアの現象学の大枠
B 実践研究における「還元」の手順
V 現象学的研究の実践-現象学的方法をどのように修得するか
VI 現象学的研究に対する批判
Part B 解釈学的現象学をわかりやすく学ぶ
I 解釈学的現象学の原理
A 解釈学的現象学の前置き
B 解釈学的現象学のあらまし
C 解釈学的現象学の骨組みと性格
II 解釈学的現象学の研究の実践
本章の概要
A 語りを対象とする解釈学的現象学の研究方法の基本的な特徴
B 客観から実存への遡及の原理
C 研究実践の骨組みと手順
D 手順に基づく研究実践の具体例
Part A・B 引用・参考文献
Part C のぞいてみよう! 質的研究
現象学の位置づけとその意味
Part C 関連文献
質的研究全般に関する文献
Part C-2.代表的な質的研究方法の紹介での引用・参考文献
あとがき
索引