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腹腔鏡下大腸癌手術

発生からみた筋膜解剖に基づく手術手技

腹腔鏡下大腸癌手術
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筆頭著者 加納 宣康 (監)

その他の著者等 三毛 牧夫

医学書院

電子版ISBN 978-4-260-61476-4

電子版発売日 2016年6月6日

ページ数 232

判型 A4

印刷版ISBN 978-4-260-01476-2

印刷版発行年月 2012年5月

DOI https://doi.org/10.11477/9784260614764

書籍・雑誌概要

正しい臨床解剖の理解こそが外科医としての第一歩であるとする著者の、これまでの外科局所解剖に囚われない、ユニークな手術論、手術手技の提唱。各論の6手術では、きめ細かな手術手順の解説とともに、膜を描ききった細緻なイラストで腹腔鏡下手術におけるベストな剥離テクニックを読者に呈示する。ビギナーからベテランまで、アクティブな消化器外科医に贈る著者渾身の熱いメッセージ。

目次

基礎編 腹腔鏡下手術で理解しておきたい筋膜の解剖と脈管解剖
はじめに
 I 言葉の定義-剥離,切離と癒合,癒着
  1.剥離と切離の概念
  2.癒合と癒着の相違
  3.腹腔鏡下手術での剥離の考え方
 II 胎生期の腹膜配置・体壁
 III 腸管回転と腹膜
 IV 胃と横行結腸との関与-特に横行結腸中央部での関係
 V 組織学的にみた筋膜の存在
 VI 大腸血管解剖とリンパ節郭清度
  1.右側結腸の血管解剖とリンパ節郭清度
  2.左側結腸の血管解剖とリンパ節郭清度
  3.結腸脾彎曲部の血管解剖
 VII 結腸癌手術術式の種類と定義
 VIII 臍の筋膜解剖とHassonカニューレの挿入の仕方
まとめ
  文献

応用編 腹腔鏡下大腸癌手術の基本
A 腹腔鏡下大腸癌手術アプローチの基本
  1.術中体位
  2.トロッカーの留置位置
  3.小腸移動と体位変換
  4.腹腔内の解剖学的指標の確認と腹腔検索
  文献
B 腹腔鏡下S状結腸切除術
 I 適応
 II 切除範囲,郭清度
 III 病変のマーキング,術前処置
 IV S状結腸に関する基本的事項
 V S状結腸の血管系
 VI 下行結腸,S状結腸とS状結腸窩の筋膜構成
 VII 手術の実際
  1.術中体位の取り方
  2.アプローチの基本
  3.手術の手順
 VIII 筋膜構成をどのように理解するか
  1.腹膜下筋膜深葉
  2.直腸後方の筋膜構成~直腸固有筋膜
  3.内側アプローチの指標
  4.外側アプローチの指標
  文献
C 腹腔鏡下直腸低位前方切除術
 I 適応
 II 切除範囲,郭清度
 III 病変のマーキング,術前処置
 IV S状結腸,直腸の血管解剖
 V 直腸の筋膜構成の基礎
  1.大動脈分岐部のレベル
  2.岬角のレベル
  3.直腸膀胱窩のレベル
  4.側方靱帯のレベル
  5.腹膜下筋膜深葉の最終ラインの尾側のレベル
 VI 手術の実際
  1.術中体位の取り方
  2.アプローチの基本
  3.手術の手順
 VII 腹腔鏡下手術における新たな臨床解剖学の重要性―直腸筋膜の臨床解剖
  1.骨盤内の筋膜構成-直腸固有筋膜
  2.内側アプローチの指標
  文献
D 腹腔鏡下腹会陰式直腸切断術
 I 適応
 II 切除範囲,郭清度
 III ストーマサイトマーキング,術前処置
 IV S状結腸,直腸の血管解剖
 V 直腸の筋膜構成の基礎
 VI 手術の実際
  1.術直前処置
  2.術中体位の取り方
  3.アプローチの基本
  4.手術の手順
 VII 骨盤底筋膜の構成と手術のポイント
  文献
E 腹腔鏡下右側結腸切除術
 I 適応
 II 切除範囲,リンパ節郭清度
 III 病変のマーキング,術前処置
 IV 上腸間膜動静脈系の分岐形態とリンパ節郭清
 V 右側結腸切除術式の定義
 VI 右側結腸の筋膜構成
 VII 手術の実際
  1.術中体位の取り方
  2.アプローチの基本
  3.手術の手順
 VIII 右側結腸部における筋膜の構成
  1.後腹膜アプローチにおける切開・剥離の指標
  2.内側アプローチにおける剥離操作
  3.右側結腸の授動
  文献
F 腹腔鏡下左側結腸切除術
 I 適応
 II 切除範囲,郭清度
 III 病変のマーキング,術前処置
 IV 結腸脾彎曲部の特異的な血管支配
 V 左側結腸切除術式の定義
 VI 横行結腸,下行結腸と結腸脾彎曲部の筋膜構成
 VII 手術の実際
  1.術中体位の取り方
  2.アプローチの基本
  3.手術の手順
 VIII 結腸脾彎曲部の授動のための筋膜構成の理解
  文献
G 腹腔鏡下大腸亜全摘術
 I 適応
 II 切除範囲と郭清度
 III 術前処置
 IV 大腸の血管解剖
 V 大腸の筋膜構成
  1.右側結腸
  2.S状結腸
  3.直腸
  4.脾彎曲部
  5.肝彎曲部
 VI 手術の実際
  1.術中体位の取り方
  2.アプローチの基本
  3.手術の手順
 VII 筋膜構成を理解すれば将来はQOLを備えた腹腔鏡下大腸全摘術も可能に
  文献

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