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ベナー ナースを育てる
筆頭著者 早野ZITO 真佐子 (訳)
原著者 パトリシア ベナー/モリー サットフェン/ヴィクトリア レオナード/リサ デイ
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-61429-0
電子版発売日 2017年7月24日
ページ数 384
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-01429-8
印刷版発行年月 2011年11月
書籍・雑誌概要
看護という職業は重大な局面を迎えている。科学やテクノロジーの発達による医療現場と看護実践の性質の変化、深刻化する看護師不足と教員不足。わが国の現状とも重なるこのような状況の中で、どのようにナースを育てていけばよいのだろうか? カーネギー財団による大型研究を通して、いま必要な変革についてベナー博士が提言。
目次
まえがき
謝辞
著者略歴
はじめに
数が示す危機
看護教育を通じて患者ケアのアウトカムを改善する
危機は好機でもありうる
不確かな新たな財源
看護教育のための新たなビジョンへ向けて
本書の研究背景
3つの主要な研究結果
本書の意図:パラダイムケースについて
行動を起こそう
第1部 変革,危機,そして機会
第1章 変革された職業
医療システムの変革
新たな責任
新たなチャレンジ
新たな機会
看護の科学とケアリング実践の統合
知識と科学を獲得し活用する
臨床的論証と熟練したノウハウを活用する
倫理的態度と形成
知識,熟練したノウハウ,倫理的態度の統合
不適切な看護教育システム
複数の教育進路
歴史的な成り立ち
コミュニティカレッジ・プログラムの台頭
看護教育の需要を満たす
下げすぎた入学基準のハードル
看護のための事前必須履修科目
BSNそしてその後
免許付与制度
実践-教育間のギャップについて
第2章 臨床状況下における教育と学習
高いリスクを伴う学習
脈絡のなかでの学習
計画とフィードバック
質問しながら学習を支援する
臨床的論証力と判断力を発達させる
脈絡化の教育法
優先順位の設定
逃された機会
論証能力を発達させる
状況のなかでどのように行動するかを学ぶ
短期間に起こった変化を臨床的に論証する
患者の状態の変化への対応を学ぶ
探偵のような仕事
臨床教育へのチャレンジ
第3章 教室および実習室における教育と学習
教えることと学ぶこと-実践から切り離されて
講義の標準化
教室でのチーム授業
教室および実習室での教育と学習
教室でのゲームと余興
実習室
分断化
統合という目標に向かって
第4章 看護教育への新たなアプローチ
統合のための4つの不可欠な転換
優れた看護教育のパラダイムケース
第2部 重要性・非重要性の識別力を育成する
第5章 パラダイムケース ダイアン・ペストレッシ 実践者であり教師
実践から引き出す
事例,短い描写,ストーリー
自分の学生を知る
コーチング
実践における彼女自身のスタンスから教える
第6章 重要性・非重要性の識別力を養うための教育戦略
学習における継続性と一貫性を創出する
逸した学習機会
質問を活用する
重要性・非重要性の識別力へと学生を導く
生涯にわたって知識を探究していくことの模範を示す
実践の予行演習をする
情報収集の課題:臨地実習への準備
「もし……ならば」という質問を使った練習と実践のための知識
脈絡を活用する
学習を振り返る
実習後カンファレンス:学んだ教訓を共有する
実践を振り返るためにナラティブを活用する
第3部 臨床的想像力を育てる統合的教育法
第7章 パラダイムケース リサ・デイ 教室の授業および臨床指導担当
G夫人
複数の教育戦略
講義とスライド
対話と質問
段階的に教える
学生の経験を掘り下げる
知識を活用する
複雑な対応を発達させる
第8章 臨床的想像力を発達させる
固定観念にとらわれない態度を保つことを学ぶ
脈絡がもつ力
論拠と説得力のある説明を学ぶ
断片をつなぎ合わせる:統合的な教育と学習
実践の予行演習をする
共通の言語を学ぶ
不確かさが明らかにすること
第9章 統合的な教育と学習を通じて教室と臨床をつなぐ
統合教育,統合学習
責任の所在
統合の教授法
第4部 倫理的想像力を育てる
第10章 パラダイムケース サラ・シャノン 看護倫理学者
第11章 看護師であるということ
第12章 批判的な立ち位置からの形成
看護の社会契約:公民としてのプロフェッショナリズム
第5部 必要とされる抜本的改革
第13章 看護プログラムから教育を改善する
付録 カーネギー財団全米看護教育研究の手法
文献
訳者あとがき
人名索引
事項索引