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実習指導を通して伝える看護
看護師を育てる人たちへ
筆頭著者 吉田 みつ子 (著)
医学書院
電子版ISBN 978-4-260-63529-5
電子版発売日 2018年5月28日
ページ数 176
判型 A5
印刷版ISBN 978-4-260-03529-3
印刷版発行年月 2018年5月
書籍・雑誌概要
患者さんの苦痛を直視できない、「情報収集」で手一杯、報告のときに緊張しすぎる…、実習中の学生の気持ちは右へ左へと揺さぶられます。カンファレンスでの沈黙、臨床経験の少ない分野での実習指導…、教員や指導者も悩みます。でもそれは、机の上では学べない看護の価値や意味を学生に伝えるチャンスです!リアルな実習場面から「実習指導とは何をすることなのか」に考えを巡らせる、“ナラティブな”実習指導の本。
目次
はじめに
第1章 学び方を学ぶことから始まる
SCENE 1 「情報収集」に途方に暮れる学生にどう接していますか?
SCENE 2 「話を聴いているだけでいいの?」…学生の不安に気付いていますか?
SCENE 3 限られた期間の中で,類推する力,観察する力をどう伸ばしますか?
第2章 Doingから始まるKnowing
SCENE 4 過緊張の学生にどう接していますか?
SCENE 5 「状況をみながら行動すること」をどのように
学生に伝えたらよいのでしょう?
SCENE 6 受け持ち患者さんが亡くなったとき,学生にどう関わりますか?
SCENE 7 意識レベルが低下した患者さんに語りかけ,
ケアする意味を伝えていますか?
第3章 経験を通して「看護師」らしくなる
SCENE 8 学生の身だしなみ,注意すれば直りますか?
SCENE 9 ケアのやり直しは何回まで許されますか?
SCENE 10 敬語は必ず使わなければならないのでしょうか?
SCENE 11 学生が1人で介助する時機を,どのように判断しますか?
第4章 看護の価値・意味を発見する
SCENE 12 患者さんの苦痛に向き合う意味を,伝えることができますか?
SCENE 13 “ちょっとしたこと”の意味を見逃していませんか?
SCENE 14 実習でしかできない「責任を負う経験」,大切にしていますか?
SCENE 15 学生が「自分を知る経験」ができるよう,関わっていますか?
第5章 臨床のリアリティが問いを拓く
SCENE 16 習ったことと違う! 基礎と応用の違いをどう伝えますか?
SCENE 17 理想と現実の矛盾を指摘する学生にどう対応しますか?
SCENE 18 臨床経験の少ない分野での実習指導に不安を感じていませんか?
第6章 看護を言葉で伝える
SCENE 19 報告のときに口ごもる学生にどう対応しますか?
SCENE 20 実習記録へのコメント,一方通行になっていませんか?
SCENE 21 カンファレンスでの“沈黙”の理由をどう考えますか?
おわりに
COLUMN
看護師の立ち居振る舞いが,患者の回復過程を妨げる?
布団がぐちゃぐちゃでも気にならない?!
実習室でできていた技術が実習場でできないのはなぜ?
─マイクロ・スリップから読み解く
医療の中に残り続ける“解放”すべき言葉
看護学生は最下層?