助産雑誌 72巻8号 (2018年8月発行)

選択した文献の文献概要を表示する書誌情報をダウンロードする

すべて選択

特集　「院内助産・助産師外来ガイドライン2018」　院内助産の拡大を目指して

扉 72巻8号 , 2018年8月 , pp.571

PDF(67KB)

フリーアクセス

文献概要を表示

院内助産・助産師外来の実施施設は増加傾向にありますが，社会からの認知が進んでいるとはまだ言えない状況です。そのような中，2018年3月に院内助産・助産師外来の新たなガイドラインが示されました。本特集では，ガイドラインの内容やねらい，見直しが必要となった背景や経緯，院内助産実施施設からの報告などを紹介し，院内助産の今後の発展につなげたいと考えます。

「院内助産・助産師外来ガイドライン2018」の内容と解説早川　ひと美 , 山西　雅子 72巻8号 , 2018年8月 , pp.572-577

PDF(676KB)

有料閲覧

文献概要を表示

10年ぶりに改定された「院内助産・助産師外来ガイドライン2018」について，策定までの取り組みとともに，ガイドラインの概要と改定のポイント，活用方法，ガイドライン周知のための今後の活動についてまとめていただきました。

院内助産・助産師外来推進のための厚生労働省の取り組み大屋　麻衣子 72巻8号 , 2018年8月 , pp.578-582

PDF(499KB)

有料閲覧

文献概要を表示

院内助産・助産師外来については，厚生労働省も推進に向けて施策や事業を行なってきました。現在までの取り組みの経緯とともに，「院内助産・助産師外来ガイドライン2018」への期待，院内助産・助産師外来の全国的動向などについて，述べていただきます。

助産外来・院内助産に関するヒヤリング調査からみえてきたもの片岡　弥恵子 72巻8号 , 2018年8月 , pp.583-587

PDF(440KB)

有料閲覧

文献概要を表示

院内助産・助産師外来の実施・管理・運営において，その実態はどうなっているのでしょうか。日本助産学会が全国の28施設を対象に行なったヒヤリング調査から今後に向けた課題についてまとめていただきました。

—【座談会】—院内助産拡大への期待と課題—新ガイドライン策定にかかわった立場から高橋　弘枝 , 中井　章人 , 藤井　知行 , 森本　俊子 72巻8号 , 2018年8月 , pp.588-594

PDF(877KB)

有料閲覧

文献概要を表示

「院内助産・助産師外来ガイドライン2018」の策定にかかわった検討委員会の委員である4名の方に，医師の立場，看護管理者および助産師の立場から，院内助産への思いやガイドラインへの期待，医師と助産師との協働に関する考え方などをお話しいただきました。

院内助産担当者としての責任と意思をもち続けて—公立八鹿病院の院内助産システム小谷　真知子 72巻8号 , 2018年8月 , pp.595-600

PDF(556KB)

有料閲覧

文献概要を表示

公立八鹿病院は，産科医不足などを背景に，2008年に院内助産を開設し，現在までに利用者は1700名を超えています。助産師がローリスク分娩を支える同院の取り組みから，安心・安全を目指す無理のない運営の実際を学びます。

大学病院での安全で快適なお産を実現—滋賀医科大学医学部附属病院の院内助産システム臼井　康惠 , 野田　みさを , 西川　早織 , 平本　留見 , 中野　育子 72巻8号 , 2018年8月 , pp.601-604

PDF(697KB)

有料閲覧

文献概要を表示

看護部の支援を受けて院内助産所と助産師外来を開設した滋賀医科大学医学部附属病院。医師との連携のもとでアドバンス助産師が主体的に院内助産所を運営しています。大学病院かつ総合周産期母子医療センターにおける取り組みを紹介していただきます。

産科部門全体で｢安全な環境での自然な出産｣を実現—JCHO北海道病院の院内助産システム白井　紀子 72巻8号 , 2018年8月 , pp.605-612

PDF(1002KB)

有料閲覧

文献概要を表示

地域周産期母子医療センターであるJCHO北海道病院は，2013年に院内助産システム“Dolce（ドルチェ）”を開設し，2017年には産科部門全体でかかわる新たなローリスク分娩システム“S'appuyer（サピュイエ）”として再構築しました。「助産師の自律と責務」を可視化したその経緯と活動に学びます。

特別記事

「マイ助産師」の国　ニュージーランドを訪ねて河合　蘭 72巻8号 , 2018年8月 , pp.616-622

PDF(1417KB)

有料閲覧

文献概要を表示

注目されるLead Maternity Carerの存在

　2018年3月14日から17日にかけて，現地滞在は正味2日間という短時間ではあったが，湘南鎌倉総合病院のニュージーランド視察旅行に同行した。井上裕美さん（湘南鎌倉総合病院副院長・産科主任部長），日下剛さん（湘南鎌倉バースクリニック院長），松本智恵さん（湘南鎌倉バースクリニック師長），兵頭しのぶさん（湘南鎌倉総合病院お産センター副主任），三ツ矢妙さん（同・助産師），井村真澄さん（日本赤十字看護大学母性看護学／大学院国際保健助産学教授），筆者というメンバーだ。

　夕方の成田空港にやって来た総勢7名は期待を胸に夕暮れ時の空港を飛び立った。当時，日本は春の花が満開の季節だったが，南半球は秋風が立つ頃だと聞いていた。

トピックス

「アドバンス助産師」商標登録までの道のり堀内　成子 72巻8号 , 2018年8月 , pp.624-625

PDF(288KB)

有料閲覧

文献概要を表示

特許庁への出願

　日本助産評価機構（以下，当機構）では，助産実践能力習熟段階（クリニカルラダー）^®レベルⅢ認証制度において認証された助産師を「アドバンス助産師」と称しています。

　2014年12月9日に「アドバンス助産師／Advanced Midwife」の文言を特許庁へ商標出願しました。しかし，特許庁からは「『アドバンス助産師』という商標には，国家資格である『助産師』の文言が含まれているため，需要者にあたかも国家資格『助産師』であるかのように誤信させるおそれがあり，ひいては国家資格『助産師』への信用を混乱させる可能性があるため，公序良俗に反する商標に該当する」との判断が示され，拒絶査定となりました（2015年5月29日）。

—国際学会に参加しませんか？—第19回国際母乳哺育学会開催のお知らせ奥　起久子 72巻8号 , 2018年8月 , pp.626-629

PDF(544KB)

有料閲覧

文献概要を表示

　ISRHMLをご存じですか？

　おそらくご存知の方は少ないでしょう。ISRHML（The International Society for Research in Human Milk and Lactation：国際母乳哺育学会）は，母乳分泌・哺乳生理の基礎的あるいは臨床的研究を主とする国際学会です。2年に1回，世界各国で学会を開催しており，今回は第19回で，アジアで初の開催です。私は日本事務局メンバーとして，『助産雑誌』の読者の皆さまにこの学会の概要をお知らせしたいと思います。

—Birth for the Future（BFF）研究会主催「出産ケア政策会議」研修会③—最終報告—出産ケア政策会議の1年間ドーリング　景子 , 日隈　ふみ子 , 古宇田　千恵 72巻8号 , 2018年8月 , pp.630-632

PDF(376KB)

有料閲覧

文献概要を表示

　Birth for the Future（BFF）研究会主催の研修会「出産ケア政策会議」では，出産ケアのあり方を制度・政策面から支えるために，女性のニーズに沿った政策転換を目指して活動しています。本誌2017年12月号および2018年4月号でも，その活動内容をお伝えしていますが，今回は，2018年3月9日に参議院議員会館で行なった成果報告・勉強会（以下，勉強会）と3月10日に国立オリンピック記念青少年総合センター（東京）で行なったシンポジウムを中心に報告させていただきます。

連載　私たちの仕事場・27

津軽保健生活協同組合　健生病院 72巻8号 , 2018年8月 , pp.563-566

PDF(2291KB)

有料閲覧

文献概要を表示

病院の概要

　津軽保健生活協同組合健生病院（以下，当院）は1952年に設立された医療生協の病院です。2017年10月，弘前市のほぼ中央から約4km南下した新たな地域で新病院をオープンしました。弘前市は日本で最初に市制施行地にされた市の1つで，「死ぬまでに行きたい！世界の絶景」にも選ばれた弘前城の桜，そしてねぷた祭りやりんごが有名な津軽地方の小さな中心都市です。小さいながらも大学病院を有し，「赤ちゃんにやさしい病院」（BFH：Baby Friendly Hospital）も当院を含め2施設あります。

連載　宝物，教えてください・31

日本の産婆から受け継がれたもの今村　理恵子 72巻8号 , 2018年8月 , pp.567

PDF(643KB)

有料閲覧

文献概要を表示

　私の宝物は，森田助産院の始まりの記録。

　初代かね子が礎を築き，2代目玲子が引き継ぎ，3代目の私に残してくれたもの。1952年，今から66年前，助産師が施設をもつことができるようになり，初代は借金しながらもいち早く施設を建てた。現在では分娩を取り扱っている助産所として東京都でいちばん歴史ある助産院となった。

連載　ワタナベダイチが行く！　全国・両親学級レポート・8

「家族を作る」プログラム！　3段階で学ぶ両親学級渡辺　大地 72巻8号 , 2018年8月 , pp.634-639

PDF(1191KB)

有料閲覧

文献概要を表示

はじめに

　両親学級で伝えたいことを1回のクラスにすべて詰め込むのは難しいですが，複数回の連続講座にすることが可能であれば，情報量を多くすることができます。それを実践しているのが，東京都の赤川クリニックさん。全4回の「マタニティ＆ママクラス」を設置し，うち3回目までは夫婦での受講を想定したプログラムにしています（4回目は産後の母親限定）。今回は，2回目の「出産時」に特化したプログラムを取材させていただきました。

連載　未来の助産師を育てています　わたしたちの教育現場・40

近畿大学附属看護専門学校　助産学科 72巻8号 , 2018年8月 , pp.640-643

PDF(1348KB)

有料閲覧

文献概要を表示

沿革

　近畿大学は前身の専門学校から数えると90年を超える歴史をもつ私立総合大学です。1974年に医学部，1975年に医学部附属病院を開設し，最新の設備を整え，最高の医学・医療の教育，研究を進めています。

　約1400年前に作られた日本最古のため池といわれる「狭山池」が現存し，金剛山・葛城山を望む，水と緑の豊かなまちとされている大阪狭山市にある当校は，近畿大学の基本理念「人に愛される人・信頼される人・尊敬される人の育成」を掲げ，医学部・医学部附属病院敷地内に隣接して，1976年に近畿大学附属看護専門学校（以下，当校）は設立されました。さらに2008年に助産学科を開設。今年度11期生9名を迎え，現在までに112名の助産師を輩出しています。

連載　りれー随筆・403

ワークキャンプからつながる女性支援活動斉藤　麻友佳 72巻8号 , 2018年8月 , pp.648-649

PDF(1021KB)

有料閲覧

文献概要を表示

兼高さんに憧れて

　私は中学生の時に，学校の職員室に貼ってあったユニセフのポスターを見ては，「将来干ばつで飢え渇きに苦しむ人のいるところに行って働きたい」と思っていました。そしてある日，どんな方法で行くことができるのかという相談内容の手紙をユニセフに出しました。1か月ほどすると，ユニセフの日本人の職員の方から，看護師になって途上国で働く方法があること，そして看護師になるための過程について，丁寧に書かれた返信が届きました。

　看護師を志した私ですが，高校の理系分野の勉強が難しく，向かいに住む小学校の教員をしていた方に，時間を見つけては数学を教えてもらいました。私がアジア・アフリカなどの国に興味があることを話していたため，高校2年の夏休み前，向かいの先生が，NGO「日本国際飢餓対策機構」（JIFH）のワークキャンプの情報を教えてくれました。

--------------------

目次 72巻8号 , 2018年8月 , pp.568-569

PDF(296KB)

フリーアクセス

バックナンバーのご案内 72巻8号 , 2018年8月 , pp.615

PDF(370KB)

フリーアクセス

BOOKS 72巻8号 , 2018年8月 , pp.633

PDF(899KB)

フリーアクセス

Information 72巻8号 , 2018年8月 , pp.644-647

PDF(492KB)

フリーアクセス

次号予告・編集後記 72巻8号 , 2018年8月 , pp.650

PDF(335KB)

フリーアクセス

基本情報

助産雑誌
72巻8号
(2018年8月発行)

電子版ISSN：1882-1421 印刷版ISSN：1347-8168 医学書院

お気に入り登録(雑誌)
お気に入り登録(号)
最新号をみる

前身誌

助産婦雑誌

バックナンバー ( 閲覧可 )

文献閲覧数ランキング(
2月17日～2月23日
)

第1位 [インタビュー]死産のケアと産痛緩和―方法としての硬膜外麻酔分娩の検討から阿部聖世,高崎由佳理助産雑誌 59巻 6号 pp. 486-493 (2005年6月1日) 医学書院
第2位助産師たちの夜は明けるのか？—映画『助産師たちの夜が明ける』を通して出産と助産師の未来を考える助産雑誌 79巻 1号 pp. 60-69 (2025年2月25日) 医学書院
第3位産後クライシスのからくりと予防方法塩野悦子助産雑誌 71巻 10号 pp. 748-755 (2017年10月25日) 医学書院
第4位 —【産後ケアのグッドプラクティス】—高血圧症状のある高齢初産婦への産後ケア木村恵子助産雑誌 78巻 2号 pp. 159-161 (2024年4月25日) 医学書院
第5位こどもを亡くした母親の退院後のこと，あなたは知っていますか？渋谷えみ助産雑誌 79巻 1号 pp. 34-40 (2025年2月25日) 医学書院
第6位医療介入の必要な授乳期の乳房トラブル—乳腺炎・乳腺膿瘍を中心に Satoko Fox 助産雑誌 79巻 1号 pp. 72-77 (2025年2月25日) 医学書院
第7位［インタビュー］—遠藤誠之さん—確かな先端医療，そして深い悲しみへの支援—大阪大学医学部附属病院胎児診断治療センターの取り組み河合蘭助産雑誌 79巻 1号 pp. 18-24 (2025年2月25日) 医学書院
第8位「産後ケア施設における乳幼児安全対応マニュアル」が発表されました市川香織助産雑誌 79巻 1号 pp. 56-57 (2025年2月25日) 医学書院
第9位日本の胎児医療のこれまでとこれから左合治彦助産雑誌 79巻 1号 pp. 12-17 (2025年2月25日) 医学書院
第10位男性育休は夫婦の子育てとキャリアに何をもたらしうるのか中里英樹助産雑誌 78巻 4号 pp. 339-345 (2024年8月25日) 医学書院

投稿規定

年間購読申込

助産雑誌 72巻8号 (2018年8月発行)

特集 「院内助産・助産師外来ガイドライン2018」 院内助産の拡大を目指して

特別記事

トピックス

連載 私たちの仕事場・27

連載 宝物，教えてください・31

連載 ワタナベダイチが行く！ 全国・両親学級レポート・8

連載 未来の助産師を育てています わたしたちの教育現場・40

連載 りれー随筆・403