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ミーニング・センタード・サイコセラピー(Meaning-Centered Psychotherapy:以下MCP)は,Viktor Franklのロゴセラピーに着想を得て,William Breitbartら(2000)が開発した人生の意味に焦点を当てた精神療法である。進行がん患者の心理状態の改善,Spiritual careと人生の意味の感覚の向上に有効性が検証されている(Breitbart et al, 2010, 2012, 2018)。さらに,がん患者に対するMCPと認知行動療法のランダム化比較試験が行われ,MCPによる介入は認知行動療法に比較し,人生の意味の感覚,人生の目的と意味,および人生の目標の向上においてより効果的であることが示されている(Marco et al, 2024)。また,在宅療養を行っている進行がん患者の実存的苦痛に対して,看護師が提供する在宅での意味中心心理療法(Meaning-Centered Psychotherapy at Home : MCP-H)が開発されている(Saracino et al, 2025)。また介護者の悲嘆を改善する効果(Applebaum et al, 2015)も報告されている。MCPを基盤に,子どもをがんで亡くした親にとって,意味中心のグリーフ療法(Meaning-Centered Grief Therapy:以下MCGT)が,親の人生の意味の感覚と悲嘆反応の軽減に役立つという報告(Lichtenthal & Breitbart, 2015)や,がんで子どもを亡くした養護者の悲嘆の軽減を目的としたMCGTの有効性が報告されている(Lichtenthal et al, 2019)。
しかし,これらの療法は,セッションの回数が多く,役割演技や多くの宿題が設定されている等,参加者の脱落率も一定程度認められていた。Lichtenthalら(2019)は,完遂率を高める工夫として,簡便なショートバージョンの検討の必要性を述べている。そこで短縮版MCP(Koda et al, 2023)を検討した。また,短縮版MCPを日本人遺族のグリーフケアに適応し,悲嘆の軽減が認められた症例が報告されている(幸田・藤澤,2023)。

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