今月の主題 内科医のための他科疾患プライマリ・ケア
精神科
行動医学的アプローチとBrief psychotherapy—短い精神療法
篠田 知璋
1,2
1立教大学一般教育部・保健体育科
2同大診療所
pp.728-730
発行日 1989年5月10日
Published Date 1989/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222424
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筆者は長年,内科・心療内科を専門として第一次から三次医療を通して,全人的医療を実践している.全人的医療すなわち"病む人間"とその人のもつ"疾病・疾患"の両者を全人的に取り扱い,癒やす援助をする医療は,第一次のプライマリ・ケアの段階から不可欠なものである.この医学の遂行は,倫理的にはわれわれの良心に恥じない医療をすることであり,また医学的には,より科学的で高度の医療に連なる道でもある.具体的な技法として筆者は行動医学的アプローチを用い,また常時,精神療法を併用している.以下に概要を解説する.
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