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特集 てんかん 診断・治療・ケアのアップデート
第Ⅲ章 各論
素因性てんかん熱性けいれんプラス(GEFS+)
石井 敦士
1
1アリゾナ大学医学部薬理学
pp.165-170
発行日 2026年9月24日
Published Date 2026/9/24
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000002547
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Summary
■素因性てんかん熱性けいれんプラス(GEFS+)は熱性けいれんプラス(FS+)が家族内に集積する遺伝性てんかんスペクトラムであり,軽症の熱性けいれん(FS)から重症の発達性てんかん性脳症(DEE)・Dravet症候群まで連続体を形成する.
■診断の中核は「FS+の認識」と「系統的な家族歴聴取」であり,重症化のレッドフラッグサイン(長時間発作・発達停滞・薬剤抵抗性)があれば早期に遺伝学的評価と小児神経専門医連携を行う.
■主要原因遺伝子はSCN1A・SCN1B・GABRG2であり,遺伝子名だけでなく変異タイプ(LoF/GoF/missense)が表現型重症度の予測に重要である.
■近年の知見として,単一の希少変異に加えpolygenic risk score(PRS)が浸透率や重症度を修飾することが示されており,GEFS+は古典的な単一遺伝子病から複雑遺伝性スペクトラムへと理解が進化している.
■SCN1A関連の大規模コホート(1,018例)によりGEFS+からDravet症候群への連続体が実証され,初発臨床像と変異特性の組み合わせによる早期層別化が可能になりつつある.

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