Japanese
English
リハビリテーション医療に必要な画像診断の基本
3.脳腫瘍
平野 秀一郎
1
,
田中 將太
1
1岡山大学大学院 医歯薬学総合研究科 脳神経外科学分野
キーワード:
Glioblastoma
,
転移性脳腫瘍
,
白質線維
Keyword:
Glioblastoma
,
転移性脳腫瘍
,
白質線維
pp.952-959
発行日 2026年8月15日
Published Date 2026/8/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr035090952
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はじめに
脳腫瘍の多くは,何らかの神経症状を呈することで発見され,手術に至る.基本的に脳実質外に発生する髄膜腫や神経膠腫といった良性脳腫瘍においては,理想的には腫瘍摘出に伴う脳損傷はない.したがってリハビリテーションを要することも少ないわけであるが,脳実質へ浸潤する悪性脳腫瘍においては,全摘出を目指す過程で周囲の正常脳組織への侵襲が避けられない場合があり,術後に神経症状が悪化するリスクを常に孕んでいる.現時点では悪性脳腫瘍に対する完全な根治的治療法は確立されておらず,限られた予後をいかに有意義に過ごすかという視点が極めて重要である.そのため,摘出術および後療法を経て自宅復帰を実現するためのリハビリテーションは,悪性脳腫瘍の治療において極めて重要な役割を占める.本稿では,脳腫瘍の局在から機能障害を推測するために神経解剖・神経機能の理解を深めること,また代表的な脳腫瘍の画像診断への理解を深めることにより,臨床現場でのリハビリテーション実践に寄与することを目的とする.

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