Japanese
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特集 癌転移治療のノウハウ
定位放射線照射による転移性脳腫瘍の治療
Stereotactic irradiation for brain metastasis
内田 孝俊
1
,
林 靖之
1
,
越智 誠
1
,
林 邦昭
1
,
安永 暁生
2
,
柴田 尚武
2
Takatoshi UCHIDA
1
1長崎大学医学部放射線科
2長崎大学医学部脳神経外科
キーワード:
転移性脳腫瘍
,
ラジオサージェリー
,
放射線治療
,
定位的照射
Keyword:
転移性脳腫瘍
,
ラジオサージェリー
,
放射線治療
,
定位的照射
pp.191-196
発行日 1999年2月20日
Published Date 1999/2/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407903520
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転移性脳腫瘍に対して,定位放射線照射(STI)は有効な治療法である.腫瘍径3cm以下の転移性脳腫瘍は定位手術的照射(SRS,ラジオサージェリー)で局所制御可能である.現在では部位や脳外病変の有無に関わらず,腫瘍径3cm以下で単発もしくは2〜4個の脳転移はSRSが第一選択である.3cm以上の大きい病変やeloquent areaの病変に対しては,より安全に高い局所制御を得るために定位放射線治療(SRT)が期待されている.定位放射線照射(STI)の有用性が確認された現在,これを考慮に入れた転移性脳腫瘍あるいはその原発巣の治療戦略の確立が望まれる.
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