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TOPICS
たんぱく質の新常識─高齢者の筋たんぱく質合成の促進に焦点を当てて─
藤田 聡
1
1立命館大学スポーツ健康科学部
キーワード:
筋たんぱく質
,
必須アミノ酸
,
レジスタンス運動
Keyword:
筋たんぱく質
,
必須アミノ酸
,
レジスタンス運動
pp.596-599
発行日 2026年6月15日
Published Date 2026/6/15
DOI https://doi.org/10.32118/cr035060596
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はじめに
日本は世界有数の超高齢社会であり,加齢に伴う筋量・筋機能の低下(サルコペニア)への対策は,医療・リハビリテーション領域における喫緊の課題となっている.サルコペニアは,糖尿病・心血管疾患・死亡リスクの増大と関連するだけでなく,要介護状態の主要因の1つでもある.骨格筋は運動器としての機能のみならず,糖代謝の中心的な臓器であり,さらにマイオカインとよばれる生理活性物質を分泌する内分泌器官としての役割も担っている.したがって,筋量の維持・増加は疾病予防および健康寿命の延伸において極めて重要である.
筋量の維持・増加に最も効果的な介入はレジスタンス運動であるが,その効果を最大化するためには適切なたんぱく質摂取が不可欠である.近年の研究により,たんぱく質の「量」のみならず「質」や「摂取タイミング」が骨格筋たんぱく質代謝に大きく影響することが明らかになってきた.本稿では,たんぱく質・アミノ酸と筋たんぱく質合成に関する最新エビデンスを概説し,高齢者の筋たんぱく質の同化作用を最大限に促進するための実践的戦略を提示する.

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