Japanese
English
第1土曜特集 日本における臓器移植の「青写真」――脳死ドナー300件時代に向けて
ドナー300件時代を迎える移植実施施設の課題
移植実施施設の増加か集約化か
-―― “脳死ドナー300件時代” を見据えた現実解
Expansion or centralization of transplant centers
――A pragmatic strategy for the era of 300 brain-dead donors
藤田 知之
1
,
田所 直樹
1
Tomoyuki FUJITA
1
,
Naoki TADOKORO
1
1東京科学大学病院心臓血管外科
キーワード:
施設増加
,
集約化
,
地域中核拠点(RTC)
,
高度拠点(ATC)
,
ハイブリッド型モデル
Keyword:
施設増加
,
集約化
,
地域中核拠点(RTC)
,
高度拠点(ATC)
,
ハイブリッド型モデル
pp.63-69
発行日 2026年7月4日
Published Date 2026/7/4
DOI https://doi.org/10.32118/ayu298010063
- 有料閲覧
PPV購入案内
1,595円 (1,450円+税10%) こちらは、63ページから69ページの文献です。
PPV(ペイ・パー・ビュー)とは、論文(記事)単位で購入・閲覧ができるサービスです。
購入には医書.jp本会員登録が必要です。
会員登録完了後に改めて上記「購入サイトへ」を選択してください。
または「購入サイトへ」選択後に「購入ログイン」、「新規会員登録」の順に進んでください。
会員登録について詳しくはをご確認ください。
購入には医書.jp本会員登録が必要です。
会員登録完了後に改めて上記「購入サイトへ」を選択してください。
または「購入サイトへ」選択後に「購入ログイン」、「新規会員登録」の順に進んでください。
会員登録について詳しくはをご確認ください。
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
2025年には脳死下臓器提供146件,心停止下臓器提供12件,合計158件と過去最多を記録し,心移植は117件に達した.一方で,待機期間は依然として長期化しており,心移植において待機者の32.0%は5年以上を要している.提供件数が年間300件規模へ拡大する将来を見据えると,移植実施施設の増加か集約化かという単純な対比では論じることができない.地域性を考えるなら,移植実施施設の拡充は合理的な選択肢のひとつである.一方で,より高度な経験値と専門性を要する移植では,一定の集約化が合理的である.移植実施施設における外科医,コーディネーター,手術室・ICUを含む人的・物的資源の不足は,移植件数拡大における制約因子となる.そこで,標準的な移植を担う地域中核拠点(RTC)を全国展開し,小児移植や再移植などの高度な専門性が必要な移植や,DCD(心停止ドナー)からの心移植,機械灌流など先端技術は高度拠点(ATC)に集約するのがよいと考える.先端技術の段階的拡大を図るためにも,最適解は,標準的移植を担うRTCと高度専門移植を担うATCを組み合わせたハイブリッド型モデルである.データに基づく配分改善や摘出チームの地域合同化,人材確保を含む持続可能な運営体制も必須となる.

Copyright © 2026 Ishiyaku Publishers,Inc. All Rights Reserved.

