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FORUM 分子生物学の臨床応用 “分子”から“疾患・患者”へ・Vol.5
新たなてんかん治療標的分子Synaptic vesicle glycoprotein 2Aの機能解析
徳留 健太郎
1
,
清水 佐紀
2
,
國澤 直史
2
,
大野 行弘
2
Kentaro TOKUDOME
1
,
Saki SHIMIZU
2
,
Naofumi KUNISAWA
2
,
Yukihiro OHNO
2
1大阪大学大学院医学研究科薬理学講座統合薬理学
2大阪医科薬科大学薬学部薬品作用解析学研究室
pp.1232-1237
発行日 2026年6月27日
Published Date 2026/6/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297131232
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てんかんは,異常な神経興奮に基づく反復性のけいれん発作を主症状とする慢性の脳疾患であり,その罹患率は全人口の約1%を占める.これまでに抗てんかん薬は,第一世代(バルプロ酸,カルバマゼピン,フェニトイン,フェノバルビタールなど)から第二世代(ガバペンチン,トピラマート,ラモトリギン,ペランパネルなど)まで数多く開発されてきた.これらの薬剤はイオンチャネルや受容体を標的としており,神経の過剰な興奮を抑えることで抗発作作用を発揮する.しかしながら,これら既存の薬剤に対して治療抵抗性を示す患者は約3割にのぼり,さらに,てんかんの発症や進展に関わるてんかん原性に対して有効な抗てんかん薬は存在していない.そのため,てんかん発症の根本に作用できる有効性の高い治療薬の開発が望まれている.

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