Japanese
English
特集 細胞接着
ミエリン形成細胞接着分子としてのMyelin-associated glycoprotein(MAG)
Myelin-associated glycoprotein (MAG) as a cell adhesion molecule on myelin forming cell
佐藤 修三
1
,
宮武 正
1
Shuzo Sato
1
,
Tadashi Miyatake
1
1新潟大学脳研究所神経内科
pp.88-90
発行日 1990年4月15日
Published Date 1990/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425900018
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
Myelin-associated glycoprotein(MAG)は,分子量約100kDaのミエリン糖蛋白の一種で,その含有量は全ミエリン蛋白の1%以下と微量であるが,神経軸索周囲に多く分布していることなどより細胞間認識,つまりミエリンと神経軸索との関係維持に重要な物質であろうと考えられていた。最近cDNAクローニングにより明らかにされたその分子構造は,細胞間認識分子としての特徴を備えていることが示された。ここでは,ミエリン形成細胞と神経細胞との相互認識におけるMAG分子の役割について,脱髄疾患との関係,免疫学的特徴,その分子構造と発現,生物学的機能などを通じて述べる。
Copyright © 1990, THE ICHIRO KANEHARA FOUNDATION. All rights reserved.