臨床メモ
切迫流産の予後判定とβ—Glycoprotein
佐藤 直樹
1
1峯クリニック
pp.462
発行日 1981年6月10日
Published Date 1981/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409206450
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新しいpregnancy-Specificホルモンであるβ—Glycoprotein (SP1)は,排卵後7日〜22日目にすでに母体血中に測定可能であることは,すでにJ.G.Grudzinskasらによって報告されている。SP1はtrophobla—stsで産生され,Half-lifeは約30〜40時間であるといわれている。その特徴は,他のprotein hormone,LH,FSH,PRL,HCG,GHなどとは交叉反応を示さないことである。
RIA法で測定すると,Sensitivityは約8μg/lであり,妊娠初期に排卵後7日目からすでに50μg/l前後血中に存在し,以後漸次上昇し,36週頃から母体血中濃度はplateauに達する。
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