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特集 動脈硬化性疾患のリスク 解決すべき残余リスクとさらなる新しいリスク要因
動脈硬化性疾患における炎症と遺伝的背景
-――残余リスクの理解と新規治療戦略
Inflammation and genetic factors in atherosclerotic diseases
――Understanding residual risk and new treatment strategies
小室 一成
1,2
Issei KOMURO
1,2
1国際医療福祉大学
2東京大学大学院医学系研究科先端循環器医科学講座
キーワード:
動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)
,
慢性炎症
,
CRP
,
遺伝的背景
,
ポリジェニックリスクスコア(PRS)
Keyword:
動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)
,
慢性炎症
,
CRP
,
遺伝的背景
,
ポリジェニックリスクスコア(PRS)
pp.1193-1197
発行日 2026年6月27日
Published Date 2026/6/27
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297131193
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- 参考文献 Reference
動脈硬化性心血管疾患(ASCVD)は依然として主要死因であり,スタチンやPCSK9阻害薬によりLDL-C低下療法は進展したが,心血管イベントはなお残存し,残余リスクの理解が重要となっている.本稿では,炎症および遺伝的背景に焦点をあて,ASCVDの病態と新規治療戦略を概説する.動脈硬化は慢性炎症性疾患として位置づけられ,IL-1β―IL-6―CRP経路が中心的役割を担う.抗炎症療法やGLP-1受容体作動薬はイベント抑制効果を示し,新たな治療標的として期待される.さらにゲノムワイド関連解析(GWAS)により多数の感受性遺伝子座が同定され,ポリジェニックリスクスコア(PRS)は予後予測にも有用である.炎症と遺伝学の統合的理解は,個別化医療の実現に寄与すると考えられる.

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