Japanese
English
特集 高血圧診療の現状と展望
デジタルハイパーテンションで個別最適化治療へ向かう
Digital hypertension
――Toward personalized optimal management
苅尾 七臣
1
Kazuomi KARIO
1
1自治医科大学循環器内科
キーワード:
デジタルハイパーテンション
,
家庭血圧測定(HBPM)
,
デジタル療法(DTx)
,
個別最適化治療
Keyword:
デジタルハイパーテンション
,
家庭血圧測定(HBPM)
,
デジタル療法(DTx)
,
個別最適化治療
pp.544-550
発行日 2026年5月16日
Published Date 2026/5/16
DOI https://doi.org/10.32118/ayu297070544
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- 参考文献 Reference
デジタルハイパーテンションは,デジタル技術を活用し,血圧を診察室での単回測定値ではなく,“時間,場所,生活条件” に応じて変動するネットワーク現象として再定義し,将来の個別最適化治療へ結びつける概念である.家庭血圧をハブとして,夜間血圧,ウェアラブルデバイスによる連続血圧,睡眠,身体活動,室温,服薬状況などを同一時間軸上でパーソナルヘルスレコード(PHR)に統合し,患者ごとのリスク表現型を明らかにする.これにより,従来の平均血圧管理にとどまらず,早朝,夜間,寒冷曝露,職域ストレスなどの高リスク時間帯・状況を標的とした介入が可能となる.すなわち,薬物治療,生活環境改善,デジタル介入〔遠隔モニタリング,デジタル療法(DTx)〕を最適化し,その効果判定と調整を反復することで,再現性のある診療プロセスを実装する.さらに将来的には,AI(人工知能)による連続推定を通じて,個別化された予見医療へ発展することが期待される.今後は,これらを支える技術革新と実装エビデンスの蓄積が求められる.

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