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特集 小児消化器内視鏡診断・治療
先天性胆道拡張症に合併した再発性膵炎に対する内視鏡的乳頭括約筋切開術
亀井 優
1
,
渡邉 駿
1
,
堤 範音
1
,
松波 幸寿
2
,
土屋 貴愛
2
,
糸井 隆夫
2
,
山中 岳
1
Yu Kamei
1
,
Shun Watanabe
1
,
Norito Tsutsumi
1
,
Yukitoshi Matsunami
2
,
Takayoshi Tsuchiya
2
,
Takao Itoi
2
,
Gaku Yamanaka
1
1東京医科大学小児科・思春期学分野
2東京医科大学臨床医学系消化器内科学分野
pp.764-768
発行日 2026年7月25日
Published Date 2026/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/ps.0000001618
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- 参考文献 Reference
はじめに
先天性胆道拡張症(congenital biliary dilatation:CBD)は,肝外胆管または肝内外胆管の先天的拡張を特徴とし,多くの症例で膵・胆管合流異常(pancreaticobiliary maljunction:PBM)を合併する。PBMでは膵管と胆管の合流部が十二指腸壁外に存在し,Oddi括約筋の作用が及ばないため,膵液と胆汁の相互逆流が生じる。その結果,胆管炎,膵炎,胆道結石,蛋白栓形成,さらに胆道癌発生など多彩な合併症をきたし得る1,2)。CBDの根治的治療は拡張胆管切除および胆道再建術であるが,急性膵炎や胆管炎を反復する症例では,急性炎症期に根治術を行うことが困難な場合がある1)。特に,再発性急性膵炎(recurrent acute pancreatitis:RAP)を合併する症例では,膵液排出障害,共通管内の蛋白栓,胆汁逆流などが病態に関与し,保存的治療のみでは再燃を防ぎにくい。したがって,根治術までの待機期間に病勢を安定化させる治療戦略が重要となる。

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