Japanese
English
特集 周産期感染症2026
産科からみた周産期感染症
29.toxic shock syndrome
山野 和紀
1
,
千草 義継
1
Kazuki Yamano
1
,
Yoshitsugu Chigusa
1
1京都大学大学院医学研究科婦人科学産科学
キーワード:
トキシックショック症候群
,
黄色ブドウ球菌
,
スーパー抗原
Keyword:
トキシックショック症候群
,
黄色ブドウ球菌
,
スーパー抗原
pp.126-129
発行日 2025年12月25日
Published Date 2025/12/25
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000002444
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はじめに
トキシックショック症候群(toxic shock syndrome:TSS)は,細菌が産生する外毒素によって引き起こされる急性かつ重篤な全身性疾患である。TSSは発熱,発疹,血圧低下,多臓器障害を呈し,治療抵抗性のショックへと急速に進行する。1978年に黄色ブドウ球菌によるTSSが初めて報告され1),1980年には月経用タンポン使用との関連が明らかにされた2)。その後,手術部位感染,分娩(子宮内感染),乳腺炎,皮膚軟部組織感染など,多様な感染巣から発症する症例が報告された3)。現在では,黄色ブドウ球菌が定着・感染しうるあらゆる部位において,性別を問わずTSSが発症する可能性があると認識されている。

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