特集 関節痛と皮膚疾患
臨床例
toxic shock syndrome
山田 良則
1
,
伊藤 令子
,
尾藤 三佳
,
田嶋 佐妃
,
坂元 花景
,
小西 啓介
,
森 一樹
,
尾本 篤志
1京都市立病院 皮膚科・形成外科
キーワード:
猩紅熱
,
ショック-敗血症性
,
ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群
,
致死的転帰
,
細菌培養
,
血液培養
Keyword:
Blood Culture
,
Shock, Septic
,
Staphylococcal Scalded Skin Syndrome
,
Scarlet Fever
,
Fatal Outcome
pp.127-130
発行日 2015年2月1日
Published Date 2015/2/1
DOI https://doi.org/10.24733/J01268.2015129085
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<症例のポイント>皮膚の小潰瘍からの感染に続発した敗血症が原因と推定されたtoxic shock syndrome(以下、TSS)の1例を報告した。膝の小潰瘍の膿汁および血液培養で菌の性状が一致した。初診時までに皮膚感染症の診断、TSSの初期治療が遅れ、敗血症も合併し、死亡の転帰を辿った。多彩な臓器症状を示したが、小さな創部や紅斑の皮膚所見が診断の手がかりとなった。
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