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特集 難聴の疑問に答える
【難聴の診断】
ACT検査はどのような検査か? その結果の見方は?
西山 崇経
1,2
Takanori Nishiyama
1,2
1慶應義塾大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科
2慶應義塾大学病院聴覚センター
キーワード:
雑音下聴取
,
閾値上聴覚検査
,
補聴器
Keyword:
雑音下聴取
,
閾値上聴覚検査
,
補聴器
pp.1058-1060
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002297
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はじめに
難聴者が日常生活において困難を感じる状況の一つに,雑音下での語音聴取がある。100年以上にわたり,難聴者の状態の指標として純音聴力検査が用いられてきたが,得られる聴力閾値は静寂下での「可聴性(audibility)」を示すものであり,被検者の雑音下での聴き取りの困難さを完全に説明することはできない。約半世紀前,Plompは,語音明瞭度を低下させる要因として,純音聴力閾値で表される「可聴性」の損失に加えて,「ひずみ(distortion)」という独立した因子を取り入れたモデルを提唱した1)。近年,この「ひずみ」に相当する概念は,聞きたい音声と環境雑音を区別するために必要な「コントラスト損失(contrast loss)」として再定義され,被検者のコントラスト損失を測定する手法としてACT(Audible Contrast Threshold:可聴コントラスト閾値)検査が開発され,新しい雑音下聴取能検査の一つとして注目されている。

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