Japanese
English
特集 難聴の疑問に答える
【難聴の定義と疫学】
加齢性難聴は予防できるか?
津田 潤子
1
,
菅原 一真
1
Junko Tsuda
1
,
Kazuma Sugahara
1
1山口大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科学
キーワード:
加齢性難聴
,
酸化ストレス
,
生活習慣病
Keyword:
加齢性難聴
,
酸化ストレス
,
生活習慣病
pp.974-976
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002275
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- 参考文献 Reference
はじめに
超高齢社会を迎えたわが国では,加齢に伴う身体・感覚機能の低下への対応は喫緊の課題である。中でも加齢性難聴(age-related hearing loss:ARHL)は,生活の質(QOL)を著しく損なうだけでなく,認知症の「最大の修正可能な危険因子」として国際的な注目を集めている。The Lancet国際委員会による2024年の最新報告(Livingstonら)1)では,合計14の修正可能な危険因子の中で「中年期の難聴」が認知症発症に与える人口寄与割合(population attributable fraction:PAF)が7%と最大であることが示された。また同報告では,補聴器等による難聴への早期介入が認知機能低下を予防するエビデンスが以前よりさらに強固になったと結論づけられている。

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