特集 難聴の疑問に答える
【難聴の定義と疫学】
視覚聴覚二重障害とは?
松永 達雄
1
Tatuo Matunaga
1
1国立病院機構東京医療センター臨床研究センター聴覚・平衡覚研究部
キーワード:
視覚聴覚二重障害
,
盲ろう
,
遺伝学的検査
Keyword:
視覚聴覚二重障害
,
盲ろう
,
遺伝学的検査
pp.970-973
発行日 2026年9月1日
Published Date 2026/9/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002274
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はじめに
視覚聴覚二重障害は「盲ろう」と呼ばれることも多く,視覚と聴覚の両方が障害された状態である。ヘレン・ケラー氏の障害として広く知られている。視覚と聴覚は情報収集とコミュニケーションの大部分を担っている。どちらか一方の感覚の障害であれば保たれた感覚である程度補うことができるが,両方の感覚が同時に障害されると補えなくなり,大きな困難が生じる。本障害では難聴の診療において必要な視覚の活用が大きく制限されるため,きわめて診療が困難な難聴として位置づけられる。本障害に対して,耳鼻咽喉科医師は手術や補聴器・人工内耳などの治療が可能であるため中心的役割を果たす場合が多い。

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