特集 耳科診療の論点―異なる立場の対話とディベート―
異なる診療科の立場から
加齢性難聴と認知症―耳鼻咽喉科医の立場から―
太田 有美
1
Yumi Ota
1
1大阪大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉科・頭頸部外科
キーワード:
加齢性難聴
,
認知症
,
フレイル
Keyword:
加齢性難聴
,
認知症
,
フレイル
pp.248-250
発行日 2024年3月1日
Published Date 2024/3/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000000984
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はじめに
高齢者の多くが難聴には直面する。国立長寿医療センター・老化に関する長期縦断疫学研究(National Institute for Longevity Sciences, Longitudinal Study of Aging:NILS-LSA)において,難聴(良聴耳の聴力が25dB以上)有病率は,75~79歳では男性71.4%,女性67.3%と報告されている1)。難聴は高齢者の健康にさまざまな影響を与える。
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