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特集 私の伝えたい頭頸部の手術手技
【頭頸部の腫瘍手術】
中咽頭側壁切除術
小村 豪
1
Go Omura
1
1国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院頭頸部外科
キーワード:
中咽頭側壁癌
,
TORS
,
再建手術
Keyword:
中咽頭側壁癌
,
TORS
,
再建手術
pp.585-590
発行日 2026年6月1日
Published Date 2026/6/1
DOI https://doi.org/10.24479/ohns.0000002146
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はじめに
中咽頭は摂食嚥下や構音に関わる部位であり,中咽頭癌の治療には疾患制御と共にQOLの維持が要求される。近年では中咽頭癌におけるヒトパピローマウイルス(Human papilloma virus以下,HPV)感染発癌が明らかになり,HPV感染例は予後良好なことが多く報告されている1,2)。化学放射線療法の感受性も良好であることは知られているが,放射線治療の晩期障害が患者のQOLや予後にどの程度影響するかについては,長期的には未だ結論が得られていない。手術治療も適切に適応を判断し,咽頭への照射が回避可能であれば晩期障害の回避につながりうると考える。特に近年では内視鏡下経口的咽喉頭部分切除術(Transoral videolaryngoscopic surgery:TOVS)3)や経口的ロボット支援手術(Transoral robotic surgery:TORS)4)による経口腔切除での低侵襲手術も広がりつつある。一方で外切開による中咽頭切除は経口的切除より筋層深部を切除したい場合や,放射線治療後の症例には必要となり,治療選択肢として習得しておく必要があると考える。本稿では筆者が現時点で考える中咽頭側壁癌に対する切除について,シェーマや手術時の写真を提示しながら紹介したい。

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