Japanese
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臨床経験
悪性軟部腫瘍切除後に長趾屈筋腱によるアキレス腱再建術を施行した1例
Reconstruction of the Achilles Tendon Using the Flexor Digitorum Longus Tendon after Total Resection of the Malignant Soft Tumor in the Lower Limb : A Case Report
林田 達郎
1
,
野口 昌彦
1
,
高宮 尚武
1
,
村田 博昭
1
,
楠崎 克之
1
,
平澤 泰介
1
Tatsuro Hayashida
1
1京都府立医科大学整形外科
1Department of Orthopaedic Surgery, Kyoto Prefectural University of Medicine
キーワード:
Achilles tendon
,
アキレス腱
,
flexor digitorum longus tendon
,
長趾屈筋腱
,
reconstruction surgery
,
再建手術
Keyword:
Achilles tendon
,
アキレス腱
,
flexor digitorum longus tendon
,
長趾屈筋腱
,
reconstruction surgery
,
再建手術
pp.963-968
発行日 1996年8月25日
Published Date 1996/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408901977
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抄録:われわれは下腿三頭筋に発生した悪性軟部腫瘍切除後に長趾屈筋腱によるアキレス腱再建術を施行したので報告する.症例は48歳女性.1994年4月から左ふくらはぎに腫瘤を触知したが疼痛はなく放置していた.その後,正座時に左膝窩部にひきつれ感を自覚するようになり,同年8月に当科を初診した.画像所見で腓腹筋内に8×5×5cmの脂肪とiso-densityなモザイク状の腫瘤像を認めたため生検術を行った.病理組織像から高分化型脂肪肉腫と診断し腓腹筋,ヒラメ筋,アキレス腱を含む広範囲腫瘍摘出後,長趾屈筋腱(FDL)によるアキレス腱再建術を施行した.長母趾屈筋腱とFDLを交差部で縫合しFDLをその中枢側で切離し踵骨に作製したトンネルに通した後,断端部をFDL中枢部に縫合しアキレス腱を再建した.術後1年の現在,足関節可動域,底背屈力は健側と同程度まで回復した.日整会足部疾患治療成績判定基準では88点で再建したアキレス腱の機能は良好である.
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