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特集 肥満と整形外科疾患
肥満と運動療法―「減量のための運動」から「動ける身体を取り戻す支援」へ―
Obesity, exercise, and physical activity;from “exercise for weight loss” to support for restoring functional mobility
笹井 浩行
1
Hiroyuki SASAI
1
1東京都健康長寿医療センター,自立促進と精神保健研究チーム
キーワード:
Obesity
,
Exercise therapy
,
Osteoarthritis
Keyword:
Obesity
,
Exercise therapy
,
Osteoarthritis
pp.877-885
発行日 2026年6月1日
Published Date 2026/6/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000003854
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- 参考文献 Reference
要旨:肥満患者に対する運動療法は,運動単独で減量を得る手段としてではなく,体重維持,再増加予防,疼痛軽減,身体機能改善,生活の質向上を支える基盤介入に据えることが重要である。特に整形外科疾患を合併した症例では,肥満により関節負荷が増大し,疼痛が不活動を招き,さらに体力低下や体重増加を通じて疼痛が悪化するという悪循環に陥りやすい。加えて,痛みへの恐怖,自己効力感の低下,スティグマなどの心理社会的要因も,運動習慣化を妨げうる。したがって,実践にあたっては,疼痛,荷重耐性,身体機能を評価した上で,導入期には水中運動や座位運動などの低衝撃運動を用い,移行期には歩行や自転車,維持・再建期には筋力強化や多要素運動へと段階的に進めることが肝要である。さらに,体重変化だけを成果指標とせず,疼痛の軽減や歩行能力の向上も成果として共有し,自己モニタリングやフィードバックを通じて継続を支援する視点が求められる。

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