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特集 整形外科疾患の運動療法—最近の進歩
肩こり・頚肩腕痛に対する運動療法
-—最新の知見—
Latest scientific findings on exercise therapy for trapezius myalgia/neck-shoulder-arm pain
松原 貴子
1
,
城 由起子
2
,
井上 雅之
3
,
中楚 友一朗
3
Takako MATSUBARA
1
,
Yukiko SHIRO
2
,
Masayuki INOUE
3
,
Yuichiro NAKASO
3
1神戸学院大学,総合リハビリテーション学部
2名古屋学院大学,リハビリテーション学部
3愛知医科大学,運動療育センター
キーワード:
Trapezius myalgia
,
Neck-shoulder-arm pain
,
Exercise therapy
Keyword:
Trapezius myalgia
,
Neck-shoulder-arm pain
,
Exercise therapy
pp.435-441
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.18888/se.0000001682
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要旨:肩こりや頚肩腕痛は有訴率の高い愁訴の一つである。その病態は未だ不明な点が多く,筋形態学的変化や不良姿勢,心理的ストレスなどとの関連が指摘されている。治療法としては運動療法が推奨されており,ストレッチングや有酸素運動,筋力増強運動の有効性が一定のエビデンスをもって示されている。また,近年ではMind-bodyエクササイズやモーターコントロールエクササイズの効果に関する報告も増えている。しかし,これらの運動プログラム間での効果の差は明らかでなく,複数の運動を組み合わせることで単独のプログラムよりも効果は大きくなるとされている。また,肩こり・頚肩腕痛は作業姿勢や労働環境,日常の身体活動性などの影響を受けることから,運動療法に加えて不良な作業姿勢の改善や社会(労働)環境の是正・管理などを目的とした包括的な介入が必要である。
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