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特集 急性腹症に対する内視鏡外科手術とその適応限界
Ⅰ.総論 2)急性腹症に対する審査腹腔鏡の適応と検索時のチェックポイント
谷口 健次郎
1
,
藤田 真穂
1
,
石黒 諒
1
,
菅澤 健
1
,
奈賀 卓司
1
1国立病院機構 米子医療センター消化器外科
キーワード:
急性腹症
,
審査腹腔鏡手術
Keyword:
急性腹症
,
審査腹腔鏡手術
pp.1387-1394
発行日 2026年9月15日
Published Date 2026/9/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000005163
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急性腹症とは,発症から1週間以内に始まる急激な腹痛,あるいは慢性腹痛の急激な悪化を特徴とする疾患群と定義されている1)。急性腹症は,腹部理学所見に加え,血液検査,検尿,CT,超音波検査などの各種検査を用いて診断される。近年の画像診断の発達により急性腹症の診断精度は向上し,従来と比べて多くの疾患で保存的治療と外科的治療のいずれを選択すべきかを,画像診断に基づいて判断できるようになった。それでもなお,急性腹症のなかには画像検査のみでは確定診断に至らず,手術適応の判断に難渋する症例が存在する。手術が選択され,結果として不必要な開腹手術となる場合や,逆に保存的治療が選択されるも軽快せず,重篤な状態に陥る場合もある。審査腹腔鏡手術は,不必要な開腹手術や診断の遅れを回避でき,判断に迷う急性腹症に対して有効な診断手段である。診断時にはそのまま腹腔鏡下に治療を行うこともでき,また,適切な部位で皮膚切開を加えて開腹手術へ移行することも可能である。有用な手術手技である一方で,急性腹症では腹腔内炎症の程度によって診断が困難となる症例もあり,注意を要する。以下に,本手技の適応と検索時のポイントについて解説する。

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