症例
原因不明の急性腹症に対し、吊り上げ式審査腹腔鏡下に卵管捻転と診断、治療し得た1例
田中 桜子
1
,
吉田 祥子
,
椎名 隆次
,
藤田 拓司
1田川市立病院 産婦人科
キーワード:
急性腹症
,
捻転
,
腹腔鏡法
,
卵管疾患
,
卵管卵巣摘出術
,
腹部CT
Keyword:
Torsion Abnormality
,
Abdomen, Acute
,
Salpingo-oophorectomy
,
Laparoscopy
,
Fallopian Tube Diseases
pp.443-447
発行日 2022年4月1日
Published Date 2022/4/1
DOI https://doi.org/10.34433/J00525.2022152645
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今回、若年女性の原因不明の急性腹症に対して、吊り上げ式審査腹腔鏡下に卵管捻転と診断、治療し得た1例を経験した。傍卵巣嚢胞を伴う急性腹症を認めた場合は卵管捻転の可能性も考慮し、審査腹腔鏡を行うことが有用である。吊り上げ法は視野確保等の点で気腹法に劣ることより気腹式が選択されることが多いが、COVID-19の流行下において全身麻酔を使用しない吊り上げ法の有用性が改めて見直されると考える。
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