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特集 肛門外科手術の基本と考え方
痔核に対する肛門クッション吊り上げ術(ACL)の基本と考え方
石山 元太郎
1
,
佐藤 綾
1
,
鈴木 崇史
1
,
秋月 恵美
1
,
西尾 昭彦
1
,
石山 勇司
1
1札幌いしやまクリニック
キーワード:
ACL(anal cushion lifting)
,
肛門クッション吊り上げ術
,
痔核
Keyword:
ACL(anal cushion lifting)
,
肛門クッション吊り上げ術
,
痔核
pp.1031-1037
発行日 2026年6月15日
Published Date 2026/6/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000005045
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- 参考文献 Reference
痔核は,肛門の閉鎖機能に寄与する血管叢・弾性線維・平滑筋などから構成される肛門クッション(anal cushion)が支持組織の機能不全により滑脱・腫大したものであるとする「肛門クッション滑脱説(sliding anal lining theory)1)」に基づき,肛門クッションを本来の状態に戻すことを目的に考案されたのが肛門クッション吊り上げ術(anal cushion lifting;ACL)である。従来の切除術は高い根治性を有する一方で,知覚神経終末が高密度に分布する肛門管上皮・歯状線付近の組織を切除・縫合することで術後疼痛や肛門狭窄などの機能障害を生じるリスクがある2)。ACLでは肛門管上皮に対して切開を加えず,括約筋直上の層で病的痔核組織を剥離・必要最小限に摘除したうえで肛門クッションを生理的な位置に吊り上げ・固定することにより,術後疼痛の軽減,治癒期間の短縮および肛門閉鎖機能の温存を図る。

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