Japanese
English
特集 肝胆膵外科解剖を再考する―Precision anatomy for minimally invasive HBP surgery
脾温存尾側膵切除術に必要な微細解剖
阿見 勝也
1
,
田井 謙太郎
1
,
村瀬 貴昭
1
,
武部 敦志
1
,
亀井 敬子
1
,
松本 逸平
1
1近畿大学医学部外科学教室肝胆膵部門
キーワード:
脾温存尾側膵切除術
,
Warshaw法
,
Kimura法
Keyword:
脾温存尾側膵切除術
,
Warshaw法
,
Kimura法
pp.85-94
発行日 2026年1月15日
Published Date 2026/1/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004792
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- 参考文献 Reference
尾側膵切除術(distal pancreatectomy;DP)においては,膵臓および病変と周囲の腹腔内・後腹膜臓器との位置関係,ならびに脾動静脈の血管走行など,複雑な局所解剖の正確な理解が要求される。近年のMD-CTをはじめとする画像診断技術の進歩により,術前にこれらの解剖構造を高精度に把握できるようになり,より安全かつ正確な手術が可能となっている。本術式では従来,腫瘍学的あるいは技術的要件から脾臓を合併切除する方法が標準とされてきたが,1988年に臓器機能温存を目的とした脾温存術式が提唱されて以来1),その意義が広く認識されるようになった。とくに近年は腹腔鏡およびロボット支援による低侵襲膵切除術(minimally invasive pancreatic resection)の普及に伴い,脾温存尾側膵切除術(spleen-preserving distal pancreatectomy;SPDP)が広く施行されるに至っている。

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