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特集 きいてみた! 皮膚科×各科 診療のリアル―“いまさら聞けない” を解消するQ&A―
細菌感染症
皮膚非結核性抗酸菌症
皮膚科における診療方針
三上 万理子
1
Mariko SUGAWARA-MIKAMI
1
1横浜西口菅原皮膚科
キーワード:
非結核性抗酸菌症
,
検査
,
治療
,
分類
,
マクロライド耐性
Keyword:
非結核性抗酸菌症
,
検査
,
治療
,
分類
,
マクロライド耐性
pp.980-984
発行日 2026年6月10日
Published Date 2026/6/10
DOI https://doi.org/10.18888/hi.0000005909
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- 参考文献 Reference
抗酸菌(Mycobacterium;M)の細胞壁は厚い脂質に富み,疎水性の特徴をもつ。宿主内で貪食細胞に取り込まれ,細胞内で数十年にわたり生存可能な細胞内寄生菌である。本邦では抗TNF-α抗体製剤を中心とした生物学的製剤やステロイド使用に伴い,皮膚非結核性抗酸菌(non-tuberculousis mycobacteria;NTM)症は2000年以降600例以上が報告され,免疫抑制状態の患者におけるM. chelonaeが増加傾向にある。NTMは広く土壌や水,ときに滅菌不十分の手術器具などに存在している。皮膚NTM症の感染経路の多くは皮膚の小外傷からの感染であるが,内臓病変から皮膚へ播種する例もある。感染源の特定のため熱帯魚の飼育歴,外傷歴の他に,手術歴などを確認する。NTMではヒト-ヒト感染は報告されていない。皮疹は四肢などの裸露部に好発し,紅斑,結節,潰瘍などの病変を作ることが多い。バイオフィルムを形成することがあり1),細胞壁に多量な脂質を有するため消毒薬には強い抵抗性を示し,特にグルコン酸クロルヘキシジン,塩化ベンザルコニウムはほとんど効果がない。

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