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連載 Focus On
市中感染症と薬剤耐性菌
-WHO優先病原体リスト(BPPL)から読み解くAMR対策
山口 哲央
1
1東邦大学医学部微生物・感染症学講座
キーワード:
CA-MRSA
,
CRE
Keyword:
CA-MRSA
,
CRE
pp.963-969
発行日 2025年10月1日
Published Date 2025/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika136_963
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2024年,WHOは薬剤耐性菌に対する研究開発と公衆衛生対策の優先順位を示す「優先病原体リスト(BPPL)」を公表した.本稿では,同リストに含まれる菌種のうち,本邦の市中感染症に関連する耐性菌に焦点を当てて概説した.対象としたのは,市中感染型MRSA,ESBL産生腸内細菌目細菌,カルバペネム耐性腸内細菌目細菌(CRE),マクロライド耐性肺炎球菌,ペニシリン耐性インフルエンザ菌,耐性淋菌である.各菌種の感染症における臨床的意義,耐性機構,国内外の分子疫学的特徴,治療上の課題を整理し,地域別の流行株や薬剤感受性パターンを踏まえた適切な対応の必要性を示した.加えて,抗菌薬適正使用の推進,迅速診断技術の導入,分子疫学的サーベイランスの継続が,今後のAMR対策の柱となることを指摘した.

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