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特集 細胞生物学実験マニュアル
基本技術
イムノブロッティングの進歩
Immuno-blotting
小林 良二
1
Ryoji Kobayashi
1
1秋田大学医学部生化学第2講座
pp.418-420
発行日 1986年8月15日
Published Date 1986/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904919
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■ 概要
タンパクをスラブゲル電気泳動で分離した後,ニトロセルロース膜(以下NC膜)などに転写し,この膜上で抗原抗体反応を行うことにより特定のタンパク(抗原)を検出・同定する方法をイムノブロットと呼んでいる。Towbinの報告以来,種々の改良が加えられきわめて有用な基礎技術として定着している。電気泳動法の高分解能と酵素抗体法などの高感度検出法を巧妙に組合せた方法であり,①高感度,迅速・低バックグラウンド,②多検体の同時スクリーニングが可能,③NC膜に吸着したタンパクの回収が可能など数多くの特徴を持っている。粗抗原を用いてモノクローナル抗体を作成した時,粗抗原を電気泳動で分離しイムノブロットを行うことで抗体の特異性を検討したり,また蛋白分子内の抗原部位の解析など,従来の方法では難しかったことが容易に行えるようになった。イムノブロットは①タンパクの電気泳動,②泳動後のゲルからNC膜への電気泳動による転写,③膜上のタンパクの免疫学的検出の3段階によって行われるので,以下この順に解説する。

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