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特集 細胞生物学実験マニュアル
基本技術
カルシウム結合蛋白質同定法—SDS電気泳動上で
Identification of calcium binding proteins : on SDS PAGE
野々村 禎昭
1
Yoshiaki Nonomura
1
1東京大学医学部第一薬理学教室
pp.421-423
発行日 1986年8月15日
Published Date 1986/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425904920
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■ 概要
トロポニンCをはじめとしてカルモジュリン,パルバルブミンなどのカルシウム結合蛋白質(Calcium bindingprotein,以下CBPと略す)はほとんどの細胞に存在し重要な役割を果していると考えられる。このCBPを45Caを用いて簡単にSDSゲル電気泳動上で同定する方法がわれわれの研究室で丸山によって開発され1),この方法を用いてホタテ貝貝柱筋から新しいCBPが発見され精製できた2)。また従来その精製が困難と思われていた哺乳類小脳のCBPがこの方法でその存在を絶えずチェックしながら精製できた3)。ここではわれわれの方法を主として述べ,最後に他の方法についても簡潔にふれることにする。
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