特集 遺伝と臨床検査
II DNA診断
1.DNA診断のための基本的操作
4)ノーザンブロッティング法
寺井 格
1
,
小林 邦彦
1
Itaru TERAI
1
,
Kunihiko KOBAYASHI
1
1北海道大学医学部臨床検査医学講座
pp.47-52
発行日 1992年10月30日
Published Date 1992/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542901277
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●はじめに
1975年,Southern EMが,制限酵素で切断しアガロースゲル電気泳動で分画したDNA断片を,直接ニトロセルロースフィルターに移す方法を開発した.このSouthern法は遺伝子解析手段として極めて有用であることから,その後広く用いられるようになった.1977年Starkらは,アガロースゲル電気泳動で分画したRNAをフィルターに移す方法を開発した.この方法はDNAに対する"Southern"法と対比させて"Northern"法と呼ばれている.
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