Japanese
English
解説
ヒト・マイクロRNA遺伝子ファミリーの進化と起源推定
Estimation on the origins of human microRNA gene set
岩間 久和
1
Iwama Hisakazu
1
1香川大学 総合生命科学研究センター 遺伝子研究部門
pp.80-90
発行日 2014年2月15日
Published Date 2014/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.2425101583
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マイクロRNA(miRNA)は,約22-24塩基の一本鎖RNAとして機能するnon-coding RNAの一つである。転写された後,タンパク質に翻訳されず,RNAとして機能する。マイクロRNAはmRNAの3'UTRに相補的に結合することにより,mRNAがタンパク質に翻訳される過程を抑制する。発生過程,細胞周期,神経系の機能など多様な細胞・生体機能の制御にかかわるものが多くある。
線虫(Caenorhabditis elegans)でlin-4がマイクロRNAとして初めて発見されて以来1,2),20年という短い期間で膨大な知見が集積されてきた。遺伝子制御にかかわる機構の探求,そして,疾患の病因とその診断・治療への応用と幅広い関心を集めている。同時に,生物,特にヒトのように複雑な機能を担う生物において,多様なネットワークの中でマイクロRNAの担う働きと,それがいかに進化の過程で生じ,組み込まれてきたかという点について,新たな研究の見地を与えている。

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