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特集 内科医が診る救急疾患,マイナー疾患
はじめに|困ったときに求められる現場での実践知—日本の救急医療体制の現状で
日比野 将也
1
Masaya HIBINO
1
1藤田医科大学 岡崎医療センター救急科
pp.217-221
発行日 2026年7月1日
Published Date 2026/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.218804090130020217
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2004年に卒後臨床研修が必修化され,医師は内科,外科,麻酔科,小児科,救急科といった診療科をローテートすることで,ある程度の主要な疾患について経験できるようになった。しかし2年後は各専門科へ進み,臓器別専門家として研鑽を積むなかで初期研修で培った知識と技量は薄れてしまい,自分の専門分野以外の疾患に対して苦手意識をもつ医師は多い。ところが,超高齢社会が進む日本において,そして慢性的な医師不足の日本において,自分の専門分野を超えて複数の臓器障害,疾病を診ることは,大学病院のような臓器特異的な高度専門医療に携わる一部の医師を除いて,避けては通れない。
救急外来での患者の受診だけでなく,入院で担当している患者の予想外のトラブルにおいても,自分が専門でなくても対応せざるを得ないことは日常茶飯事である。患者が暴れている,尿道カテーテルを自己抜去した,転倒して皮膚が破れたなどトラブルは絶えず,医師たちは忙しい外来病棟管理をしながら患者の臨時対応を行わなければならない。これらにおいても系統的なトレーニングを受けないままに,自分の経験知によって対処をしていることが多いのが現状であろう。
本特集はそんな苦悩を抱えながら日夜,献身の化身として患者に寄り添い続けているホスピタリストたちに対して,少しでも診療の助けとなればと思い,企画した。
まずは総論として,日本の病院の特徴や救急医療体制を中心に,日本のホスピタリストがおかれている状況を俯瞰し,本特集の導入としたい。

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