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特集 論理的に話そう!
「論理的に話す」とはどういうことか─Part1 「論理的思考」という表現の誤解を解く
福澤 一𠮷
1
1早稲田大学文学学術院心理学コース
pp.504-510
発行日 2016年7月25日
Published Date 2016/7/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663200530
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広い意味で“論理的に話す”ということ
読者のみなさんは,会議や学会の最中に,「あの人,何言っているのかわからない。結局何が言いたいの?」などと思ったことがきっとあるでしょう。では,もしその不明な発言をした人から,「じゃあ,どう話せばあなたにわかってもらえるのですか?」と質問されたら,みなさんはどう答えますか?相手が「なるほど」と思うような返答をうまくできる自信はありますか?
実際のところ,答えに窮するのではないでしょうか。なぜなら,私たちのほとんどは,ふだん他者とのやり取りの場面に立ち返り「相手が何を,どのように話してくれれば,自分がわかったと思えるのか」についてじっくりと考えたことがないからです。さらに言うなら,「自分は他者に対してわかるように話しているのか」という内省をすることなどほとんどない,と言っていいのではないでしょうか。

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