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絵で見る免疫学 基礎編(53)
宿主とウイルスの攻防(1) ウイルスの侵入
高木 淳
1
,
玉井 一
2
1アボットジャパン(株)器機診断薬事業部・営業学術
2栄光病院
pp.432-433
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100647
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- Abstract 文献概要
ウイルスの構造
ウイルス(virus)は単純なものは遺伝子を構成する核酸(DNAまたはRNA)とこれを取り巻くカプシド(capsid)蛋白質すなわちヌクレオカプシドのみで構成されているものと,さらにヌクレオカプシドを脂質二重膜のエンベロープで覆っているものとがある.ウイルスは宿主細胞外では生命のないビリオン(virion)と呼ばれる単なる粒子であるが,いったん固有の宿主細胞に侵入するとビリオンの構造を規定した核酸の遺伝情報が宿主細胞のリボソームや酵素などを借用し,自己複製や増殖をする細胞内寄生体である.ウイルスの核酸はDNAのものとRNAのものとがありそれぞれをDNAウイルス,RNAウイルスと呼ぶ.
ほとんどすべてのDNAウイルスは二本鎖DNAを保有しているが,B型肝炎ウイルス(hapatitis B virus,HBV)は不完全なDNAを持っている.RNAウイルスはRNAが一本鎖か二本鎖か,あるいは分節しているか,さらにセンス(+鎖)かアンチセンス(-鎖)のタイプがある.+鎖は侵入後そのままmRNAとして蛋白質を合成する.一方,-鎖RNAを持つウイルスは,感染細胞で+鎖RNAを産生させなければならないので,ヒトにはないRNA依存性RNAポリメラーゼを必ず持っており,宿主細胞内に自身が持ち込んだRNAポリメラーゼでmRNA(+鎖)を作り,次いでRNAポリメラーゼを作り,引き続き+鎖や-鎖を合成する.分節型RNAの例はインフルエンザウイルスであり,-鎖RNAが8本に分かれている(図1).
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