オピニオン 病理部門の臨床検査技師の今後を考える 第3回
細胞検査士からみたPA制度
西 国広
1
1株式会社エスアールエル西日本検査本部
pp.429
発行日 2004年5月1日
Published Date 2004/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543100646
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2002年の第91回日本病理学会総会公開シンポジウムで病理医と病理技術者~新しい関係論~が討論され,2003年の第92回日本病理学会総会(福岡)でもワークショップ21としてプログラム化されました.私は細胞検査士の立場から上記のテーマで講演を行いましたので,その要旨を紹介いたします.
形態検査部門に属する病理技術者をPA(pathologists' assistant,仮称)として病理学会で認定する場合の問題点を,臨床細胞学会での指導医と細胞検査士との関係を踏まえ考察しました.先に日本臨床衛生検査技師会の病理全国委員(佐々木ら)が実施したアンケートによると組織検査士の認定制度があればいいと思いますか?の問いに対し,思うと回答した検査技師は61%でその理由は業務拡大ができるからといった積極的な意見でした.一方,思わないと回答した検査技師が35%もいて,その理由として(1)仕事が増える,(2)責任がかかる,(3)学会研修会が増える,(4)給料が上がらない,などの消極的な意見もみられました1).
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