Japanese
English
今月の主題 アミロイド
技術解説
加齢と脳のアミロイド
朝長 正徳
1
Masanori TOMONAGA
1
1東京大学医学部脳研究施設脳病理学部門
キーワード:
アミロイド
,
脳
,
アミロイド・アンギオパチー
,
β—蛋白
,
シスタチンC
Keyword:
アミロイド
,
脳
,
アミロイド・アンギオパチー
,
β—蛋白
,
シスタチンC
pp.1048-1054
発行日 1989年9月15日
Published Date 1989/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542914062
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- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
アミロイドとは,いろいろな蛋白質に由来する特異なβ—プリーツ構造沈着物である.これは,老化と関連して脳,心臓,膵臓などの臓器に出現する.人口の高齢化に伴い,アミロイドの臓器沈着による障害あるいは病気が増加している.特に脳にアミロイドが沈着する場合は,痴呆をきたすアルツハイマー病や脳出血の原因になるアミロイド・アンギオパチーがあり,いろいろ臨床的に問題となる.このアミロイドの由来について,最近の分子生物学的研究で膜蛋白の膜貫通部分のβ—蛋白であることがわかり,その遺伝子が第21番染色体にあることがつきとめられた.この遺伝子は特に加齢,アルツハイマー病,ダウン症で同時にある種の蛋白分解酵素阻害物質をも作ることから,これがアミロイド生成に関与することが考えられている.一方,血管に沈着するアミロイドにはγ—トレース(シスタチンC)があり,脳血出と関係することがわかってきた.このような物質を体液中より検出する方法が,このような疾患の診断のうえで今後重要になると考えられる.

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